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検察出頭の殷辰洙氏「お金もらったが見返りではない」と供述

検察出頭の殷辰洙氏「お金もらったが見返りではない」と供述

Posted May. 30, 2011 03:24,   

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最高検察庁・中央捜査部(金洪一部長)が29日、釜山(プサン)貯蓄銀行グループから1億ウォンあまりの金品を受け取った容疑で元監査院監査委員の殷辰洙(ウン・ジンス)氏に対して事前拘束令状を請求する方針を決めた。殷氏は同日午前11時、最高検に自主出頭したが、殷氏が釜山貯蓄銀行グループから監査院の監査結果をもみ消しの依頼とともに金品を受け取ったかどうかについて集中的に追及している。

殷氏は金洋(キム・ヤン)釜山貯蓄銀行グループ副会長の側近でブローカーのユン某氏(56・拘束)を通じて、数度にわたった現金7000万ウォンと時価3000万ウォン相当の水滴ダイヤモンドを受け取った容疑を受けている。検察は「ダイヤモンドを殷氏が先に要求したので買ってあげた」というユン氏の供述を確保し、殷氏に事実関係を確認している。また殷氏の実兄が、別途1億ウォンの金品を受け取った疑惑についても追及している。しかし殷氏は「お金をもらったのは事実だが、見返りとしてではなかった」と容疑を否認しているようだ。

検察は、また殷氏がユン氏から釜山貯蓄銀行グループに対する金融監督院と預金保険公社による共同検査や監査院の監査結果をもみ消して欲しいと頼まれて、対策を議論した手がかりを一部掴んだ。殷氏は釜山貯蓄銀行グループの大株主たちやユン氏とともに電子メールや携帯電話の簡単メールなどを通じて営業停止などの重い処分を避けるための対策などについて論議したという。

検察は、このような容疑事実を殷氏から直接確認した上で、殷氏に対して特定犯罪加重処罰法上の賄賂授受容疑で拘束令状を請求する方針だ。

一方、検察は釜山貯蓄銀行グループがヘドン建設会長のパク・ヒョンソン容疑者(59・拘束)を通じて、特殊目的法人(SPC)に対する税務調査をもみ消すためのロビーを行ったとの供述を確保して捜査を進めている。検察は、金洋副会長から「パク会長に税務調査を無事通過できるよう手心を加えて欲しいと要請したし、その後1億5000万ウォンを渡した」との供述を確保した模様だ。パク容疑者は「金洋副会長から税務調査関連の要請を受けた事実はあるが、ロビー資金をもらっていないない」としてロビー疑惑を否認しているという。



ceric@donga.com