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延坪島訓練、「防衛」から「対火力戦」へ調整

延坪島訓練、「防衛」から「対火力戦」へ調整

Posted December. 22, 2010 03:25,   

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先月23日の北朝鮮による延坪島(ヨンピョンド)砲撃後、韓国軍の西海(ソヘ・黄海)5島の海上射撃訓練の目的と性格が調整されたという。

韓国軍の関係者は21日、「北朝鮮の延坪島砲撃後、西海5島の海上射撃訓練の目的と内容を調整する考えだ。これまでは、北朝鮮軍の奇襲上陸に備えることが中心だったが、これからは対火力戦を中心に訓練を実施する予定だ」と明らかにした。さらに、「これまでは、延坪島砲撃のように北朝鮮が様々な砲を利用し、西海5島を直接攻撃する挑発の可能性を重視していなかったのが事実だ」と付け加えた。

対火力戦は、味方に射撃する敵を探知し、対応射撃する「対応的対火力戦」と、敵の全般的な火力支援体系を攻撃する「攻勢的対火力戦」に分けられる。攻勢的対火力戦は、敵の攻撃開始前に、敵の攻撃準備を事前に把握し、破壊する射撃だ。このため、西海5島での対火力戦は、防衛中心の対応的対火力戦に近いとみられる。

延坪島砲撃後、延坪島にK−9自走砲を増強配備し、射程45kmの多連装ロケット(MLRS)と地対空ミサイル「天馬」を配備したことは、このような対火力戦のための措置だ。延坪島挑発前は、延坪島を始めとする西海5島の韓国軍の火力の中で、北朝鮮地域を攻撃できる砲は、射程40kmのK−9自走砲だけだった。延坪島に配備された105mm牽引曲射砲、81mm迫撃砲、バルカン砲などは、射程が2〜13kmしかない。これらの砲は、敵の奇襲上陸を阻止する防衛用戦力だ。

西海5島を要塞化する案が推進されているのも、対火力戦の準備の一つと見ることができる。軍関係者は、「火力戦に備えるためには、攻撃戦力だけでなく、防衛戦力も共に構築しなければならない。すでに新型大砲兵レーダー『アーサー』を延坪島に配備し、西海5島を要塞化する案が検討されている」と述べた。

20日実施された延坪島射撃訓練は、奇襲上陸に備えた訓練と対火力戦訓練が総合された訓練だったという。軍関係者は、「牽引砲、迫撃砲、バルカン砲の射撃は、従来の奇襲上陸対応訓練だったが、アーサーレーダーが敵の動きをリアルタイムで探知し、K−9自走砲と多連装ロケット、天馬で敵の挑発に射撃準備体制を整えたことは、対火力戦訓練と見ることができる」と説明した。



mhpark@donga.com