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戴秉国氏、李大統領会談で延坪島砲撃に一切触れず 政府高官が明かす

戴秉国氏、李大統領会談で延坪島砲撃に一切触れず 政府高官が明かす

Posted December. 10, 2010 07:54,   

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先月27日、急きょ訪韓した中国の戴秉国・国務委員が、翌日28日、李明博(イ・ミョンバク)大統領と会談した際、北朝鮮の延坪(ヨンピョン)島砲撃については一切言及せず、韓半島の緊張緩和の必要性についてのみ語ったという。

政府高官は8日、「戴国務委員は、『南北は兄弟だ。緊張が高まることは損害だ』という主張を続けた。天安(チョンアン)艦事件や延坪島挑発、ウラン濃縮問題などの懸案については言及せず、前後の脈絡なく『けんかをするな』というのは問題だ」と述べた。

同高官は、「中国と対立するよりも、いい関係を維持することが重要だ」としながらも、「朝に連絡し、午後に会談を求めるやり方はよくない」と指摘した。そして、「戴国務委員が電撃訪韓するという知らせを聞き、(私は)そのようなやり方の訪韓に反対した」と明らかにした。

また、「中国が、国際社会の非難世論で圧力を受けている」とし、「『対話しよう』という中国の言葉が説得力を持つには、道理に合ったものでなければならないが、延坪島砲撃やウラン濃縮への対応では、そのような点は見られない。北朝鮮の砲撃で民間人が亡くなったが、それに対して責任を問うことを回避している」と指摘した。

同高官は、南北関係について「対話自体が消滅したり、捨てたカードになったわけではない。単に、今が適切だと見ていないだけだ」と説明した。

その上で、「北朝鮮の延坪島砲撃やウラン濃縮は、従来に比べ、より深刻な状況だ。これまでのパターンから出たもう一つの挑発行為と見る見方のほかに、(これと異なる)新しい流れと見る見方もある」と述べた。「新しい流れ」については、「(北朝鮮の内部要因で)統制できない状況にある可能性がある。その場合、より深刻な対処が必要だ」と話した。



zeitung@donga.com