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[社説]合同軍事演習終了、もっと軍の野戦の本能を強化べきだ

[社説]合同軍事演習終了、もっと軍の野戦の本能を強化べきだ

Posted December. 02, 2010 03:08,   

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4日間の西海(ソヘ)での韓米合同軍事演習が、昨日終わった。今回の軍事演習は、北朝鮮の追加挑発がある場合に備えた報復攻撃が中心に、空母ジョージ・ワシントン号を中心に最先端の米7艦隊戦団、韓国軍のイージス艦や最新鋭戦闘機が参加し、いつになく高いレベルで行われた。北朝鮮は、「無慈悲な炎の攻撃で対応する」と主張し、戦闘機や地対鑑、地対空ミサイルを前面配備する「準戦時状態」を維持し、緊張を高めた。

北朝鮮が同期間に追加挑発ができなかったのは、米軍の自動介入を恐れたためだろう。韓米軍事同盟が、我々の安保にどれだけ切実かを示した訓練だった。これからは、米7艦隊が西海を離れた後が問題だ。韓国軍は来週明けから、北朝鮮からの延坪(ヨンピョン)島挑発で中止となった海兵隊の訓練をはじめ全ての海上で砲射撃訓練を実施する。北朝鮮の出方が焦眉の関心事だ。北朝鮮は1999年の第1次延坪海戦直後、西海5島を海で取り囲む「朝鮮西海海上の軍事境界線」を一方的に宣言した。その後、1953年の停戦協定当時、在韓国連軍司令部が設定した西海上の北方限界線(NLL)の無力化に向け、様々な挑発が後を絶たなかった。延坪島への砲撃挑発も、韓国軍海兵隊の砲射撃訓練が行われている海上は自分たちの領海だという「こじつけ」と並行して行われた。

国防部は、北朝鮮が再び挑発してきたら、同様の火力で対応した従来のやり方を捨て、脅威レベルや被害規模を基準に報復することを明らかにした。延坪島事態は、独自的対応能力の重要性を気付かせた。米軍の強力な空母戦団や最先端戦闘力が、常に我々の傍にいるのではないからだ。現在、2万8500人余りの米陸軍第2師団や第7空軍が韓国に駐留しているが、海軍戦闘力は皆無だ。東アジアの米海軍力の柱である7艦隊や海兵隊は、日本の横須賀や沖縄に駐留している。有事の際、韓半島の海上に配備されるまでには、少なくとも数日はかかる。海上や西海5島の戦闘力を増加しなければならない理由でもある。哨戒艦「天安(チョンアン)艦」沈没事件や延坪島への攻撃は、我が軍の穴を狙った挑発だった。

国会が西海5島の火力増大に向け、来年の国防予算の約7000億ウォンの増額を決めた。幸いだと思うが、「一時的な関心」に終わってはならない。北朝鮮の挑発兆候を事前につかむことができる情報収集資産も、我が軍の脆弱な国防インフラに属している。米国に過度に依存し、安保問題を解決しようとした過去の間違った惰性も、我が政府や軍の持病だ。米軍に頼ったため、前方を注視せず、大統領府や国防部にアンテナを合わせ、昇進や役職にだけに気を取られる政治軍人が量産された。軍指揮部が野戦の本能を失えば、国の安保が危うくなる。国家安保に向け、名誉やプライドをかけた国民の軍隊になるべきだ。それこそ、大望の自主国防を達成し、北朝鮮の侵略に対し、断固と撃退させることができる。