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「何百もの遠心分離器」北朝鮮、米研究者にウラン濃縮施設公開

「何百もの遠心分離器」北朝鮮、米研究者にウラン濃縮施設公開

Posted November. 22, 2010 05:52,   

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北朝鮮が、訪朝した米国の核科学者・ヘッカー・スタンフォード大学国際安保協力センター所長に、数百もの遠心分離器を備えた大規模なウラン濃縮施設を公開したことが明らかになった。ヘッカー氏は、21日付の米紙ニューヨーク・タイムズとのインタビューで、「ウラン濃縮施設は、建設が始まったばかりのようで、先端装備で制御されていた。寧辺(ヨンビョン)で、数百もの精巧な遠心分離器が設置されたのを目撃して、衝撃を受けた」と明らかにした。北朝鮮は、ヘッカー氏に、遠心分離器2千基をすでに設置し、稼動していると話したという。

そして、「ウラン濃縮施設を案内される際、写真を撮ることは許されず、同施設で低濃縮ウランを生産し始めたという北朝鮮の主張を問うことも許されなかった」と話した。ヘッカー氏は、数日前、ホワイトハウスに北朝鮮で目にした事実を報告した。米政府は先週末、ヘッカー氏の報告を同盟国や議会に伝えた。

北朝鮮が、米国の核専門家を招待して、ウラン濃縮施設を意図的に公開したのは、米国との交渉のための戦略でもあり、金正恩(キム・ジョンウン)3大権力世襲の公言後、核兵器の開発を加速化するという計画ともみえると、同紙は分析した。北朝鮮の意図はともかく、「核のない世界」を宣言したオバマ政府に、強力な挑戦になることは明らかだ。

米国を含む国際機構の調査官らが、北朝鮮を訪問した昨年4月には、このような大規模な核施設がなかったため、北朝鮮はその後、速い速度で同施設を建設したとみえる。ウラン濃縮施設が設置された速さを見れば、北朝鮮が核実験後に科された国連安全保障理事会の制裁を避けて、外部の助けを受けた可能性が高いと、同紙は伝えた。

ヘッカー氏は、北朝鮮を訪問した直後の13日、中国・北京で外信記者に会って、「北朝鮮が平安北道(ピョンアンプクト)寧辺に軽水炉1基を建設している。軽水炉の発電容量が25〜30メガワットだ。建設は始まったばかりで、完工には数年かかるだろう」と話した。

ホワイトハウスは、北朝鮮が核開発計画を強行することは、国連安保理の義務違反であり、今回発見されたウラン濃縮施設を、北朝鮮を圧迫する新たな証拠として採択する方針だ。クローリー米国務次官補(広報担当)も19日、会見で、「北朝鮮の核計画は、平和的なエネルギー利用の目的ではない」と指摘した。

いっぽう、国務部は20日深夜、報道資料を通じて、ボズワース対北朝鮮政策特別代表が、同日午前、韓国と中国、日本の歴訪に出発したと発表した。ボズワース代表一行は、21日にソウルに到着し、韓国政府当局者と協議した後、22日に日本・東京を経て、23日には北京を訪問し、24日に帰国する。



yhchoi65@donga.com