Go to contents

智異山周辺の村に月の輪グマ警戒令 食べ物を探して民家へ接近

智異山周辺の村に月の輪グマ警戒令 食べ物を探して民家へ接近

Posted October. 25, 2010 02:59,   

한국어

智異山に放飼されたツ月の輪グマの食べ物が減り、月の輪グマが食べ物を探して近くの村を襲撃する可能性が高くなった。このため、国立公園管理公団は智異山近くの村全体に「月の輪グマ防御施設」を設置するなど、非常警戒態勢に突入した。

国立公園管理公団絶滅危機種復元センターは24日、「月の輪グマが下りてくるのを防ぐため、智異山に接した全羅北道南原市(チョルラブクド・ナムウォンシ)、全羅南道求礼郡(チョルラナムド・グレグン)、慶尚南道咸陽(キョンサンナムド・ハムヤン)・山鋻(サンチョン)・河東(ハドン)郡地域に位置した村の周りの全体に電気フェンスを設置している」と発表した。また、センターは、月の輪グマの耳と首に付けられている無線追跡電波発信機を通じて毎日月の輪グマの活動半径を分析している。

非常警戒令が出された理由は、例年に比べて月の輪グマの食べ物であるどんぐりの結実量が30%に過ぎないため。現在、智異山には自然で生まれた小熊2匹や10月放飼した1匹など、計17匹の月の輪グマが棲息している。国立環境科学院のキム・ウォンミョン研究員は、「月の輪グマは主に水平移動するが、簡単にたくさんの食べ物が食べられる水田と畑が周りにあると、特有の『戦略的採集習性』のため、垂直移動する」と話した。

問題は智異山の場合、海抜高度700メートル以下は国立公園の境界の外で、ほとんど私有地であるという点だ。田畑には農民がイノシシを捕るために設置したわなが仕掛けられている。現在まで斃死した月の輪グマ11匹のうち4匹は、民家の方へ来てワナにかかったり農薬を飲んで死んだ。

一方、公園公団は月の輪グマ復元事業に対する全面的な再検討に入る方針だ。04年スタートした月の輪グマ復元事業は12年までに智異山に月の輪グマ50匹が棲息するようにするのが目標だった。しかし、今年まで合わせて32匹を放飼した結果、11匹は斃死、4匹は自然適応に失敗するなど、月の輪グマ復元事業が事実上失敗したのではないかという指摘が提起された。

このため、公園公団は海外研究グループに諮問を求めた結果や智異山環境など、追加の変数を入れて復元可能個体数に対する再シミュレーションを始めた。公園公団の関係者は、「シミュレーション結果を土台に月の輪グマ復元事業を17年までに50匹が棲息する方へ見直す計画だ」と話した。



zozo@donga.com