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スティーブン・ジョブズ氏、アイパッドの販売増加を楽観視

スティーブン・ジョブズ氏、アイパッドの販売増加を楽観視

Posted October. 20, 2010 08:47,   

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●「アンドロイド・タブレットはDOA」

この日のコンファレンスコールには、普段実績発表時は姿を現わさないスティーブン・ジョブズ最高経営者(CEO)が直接参加して話題となった。彼は投資者らとのコンファレンスコールで、心を決めていたようにグーグルのアンドロイド運営体制(OS)で作られたタブレットPCについて厳しい批判を浴びせた。甚だしくは「アンドロイド・タブレットPCは『DOA』になる」という表現まで出た。「DOA(Dead on Arrival)」とは患者が救急室に死亡した状態で到着した時に使う言葉で、アンドロイド・タブレットが市場に出れば、すぐ失敗するという意味だった。

同氏はまた、「ほとんどのタブレットPCが7インチの画面を選択しているが、これは『アイパッド』の10インチ画面を半分に割った大きさであるため、良いアップ(応用プログラム)を作ることが難しい」と指摘した。アップルのアイパッドを除けば、三星(サムスン)電子の「ギャラクシータップ」をはじめ、ほとんどのタブレットPCが7インチ画面を使う。

しかし、ジョブズ氏の壮言とは裏腹に、同日発表されたアイパッドの実績は期待に及ばないことだった。米投資銀行のパイパー・ジャフレーによると、ウォールストリートの投資者は、アップルが第3四半期に約470万台のアイパッドを販売すると予想していた。しかし、同期間アップルが実際販売したアイパッドは、419万台にとどまった。ジョブズ氏は、「9月になり、やっと生産が増えて受給のバランスを整えることができた。我々は今、これから走り出そうとする虎(アイパッド)のしっぽを掴んでいるため、流通網が増えれば、これから販売も爆発的に増える」と説明した。一方、アップルは同日、韓国の放送通信委員会に、3世代(3G)移動通信機能が組み込まれたアイパッドモデルに対する電波認証を申請した。これは販売を控えて最後に進める法的手続きであることから、来月は韓国国内でもアイパッドの販売が開始されるものと見られる。

●「アップルは閉鎖ではなく統合」

アイパッドの販売不振にも、アップルの実績を下支えしたのは、特定部位を手で握ると通話が切れる「デスグリップ」という議論まで巻き起こした「アイホン4」だった。アイホン4の第3四半期の販売量は、1410万台と市場の展望より300万台以上多かった。国内でもアイホン4は予約注文に限り購入できた。しかも先月の発表会でジョブズ氏自らが「趣味」と言っていた「アップルテレビ」まで発売開始18日間で、25万台が売られ、供給不足が起きているというのがアップル側の説明だ。

同日、ジョブズ氏はアップルのビジネスモデルが閉鎖的であるため、これから成長が厳しいという懸念に対しても、正面から反論した。同氏は、「グーグルが『解放vs閉鎖』という煙幕を張っているが、肝心なのは消費者が本当に望むこと」と言った上で、「メーカー、通信会社、コンテンツ業者がばらばらで勝手に作ったアンドロイドと、アップルが統合的に作ったアイホンの競争は『分裂vs統合』の競争だ」と主張した。



sanhkim@donga.com