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「首相になりたいと思わない」強化された人事検証で次々と敬遠

「首相になりたいと思わない」強化された人事検証で次々と敬遠

Posted September. 11, 2010 03:04,   

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今月初め、大統領府は首相候補を増やすために、政界を含む5、6人に自己検証書を送った。偽装転入や健康保険料滞納の有無などに関する本人や家族の情報の作成を求めたのだ。本格的な人事検証に入るための準備段階だった。しかし、回答結果は期待以下だった。検証書を作成して回答したのは1、2人。残りの人々は「できない」と手をあげてしまったのだ。

政界や官界周辺では、人事検証恐怖症が広がっている。8・8内閣改造を受けた人事聴聞会で、金台鎬(キム・テホ)首相候補と長官候補2人が相次いで辞退するという状況を目の当たりにしたためだ。自己検証書の項目も150から50追加されて200項目に増え、厳しくなった。鋭い野党の聴聞会攻勢もプレッシャーだ。

自己検証書の回答率が下がり、大統領府は少なからず当惑している。鄭雲燦(チョン・ウンチャン)前首相を候補に指名する過程で自己検証書を送った時より回答率が低いためだ。鄭前首相を候補に指名した当時、鄭前首相を含む8人に自己検証書を送り、3人から作成された検証書を受け取ったという。

与党では、今回の人事検証が過去よりも強化され、怖気づいた人が増えたのではないかと見ている。特に、人事検証の終盤に大統領府が独自に「模擬聴聞会」まで実施すると予告し、検証の壁を越えることが一層難しくなったためだ。ハンナラ党のある関係者は10日、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「人事検証対象者の体感では、3倍以上(検証の壁が)高くなったという意見が多い」と雰囲気を伝えた。

一部候補者は、本人だけでなく家族まで批判の対象になる状況を強く憂慮しているという。与党関係者らによると、先月、長官人事聴聞会を終えたA、B候補は、明かしたくない家庭内の事情に関して聴聞会で野党の攻撃を受け、配偶者や子どもと不和になり、聴聞会が終わった後も、その後遺症は消えていないという。一部候補者の家族は、「こうまでして官職に就かなければならないのか。気楽に暮らすのがいい」と話したという。

金台鎬首相候補の後任に孟亨奎(メン・ヒョンギュ)行政安全部長官や尹増鉉(ユン・ジュンヒョン)企画財政部長官の名前が挙がっているのも、このような空気と無関係ではなさそうだ。聴聞会検証のトンネルを通過した現職長官なら、人事検証を無事に切り抜けることができるという理由からだ。



surono@donga.com