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「長官の娘」特別採用の特恵疑惑、人事監査で事実と判明

「長官の娘」特別採用の特恵疑惑、人事監査で事実と判明

Posted September. 07, 2010 03:20,   

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外交通商部が長官の娘を特別採用するため、関連規定を無視したり特恵を与えていたことが明らかになった。この過程で柳明桓(ユ・ミョンファン)長官は採用計画と合格結果を報告してもらったが、何ら是正の指示を出さなかったことが確認された。

行政安全部(行安部)は6日、「外交部に対して特別人事監査を実施した結果、このようなことが分かった」とし、「応試要件や試験の手続きなど全般にわたって公正性と透明性が深刻に傷つけられた」と明らかにした。これを受け、外交部人事関連公務員に対する懲戒が行われるものと見られる。

行安部によると、外交部は特別採用の再公告(7月16日)の後、26日が過ぎた8月11日、願書の受付を終了した。通常は試験公告の後、15日以内に終了するのだが、それとは異なり、10日以上期間が長かった。行安部は柳長官の娘が8月10日に発表されたテプス(TEPS)の成績表を提出できるように外交部が特恵を与えたと見ている。通常、語学要件としてトーフルとテプスが要求されるが、今回はテプスだけに制限したのも問題だと指摘された。

自由貿易協定(FTA)の担当者を選抜するのに、法律専門家の弁護士を外し、「修士後2年経歴者」と応試要件に加えて、長官の娘に有利にした点も問題視された。初採用の公告時は「英文エディタ」の経歴を認めなかったが、再公告時は「翻訳者」の経歴を認めるなど、長官の娘の経歴に適合するように試験の過程が設計されたようだと、行安部は説明した。

5人の審査委員で構成された実際の面接でも外交部公務員2人は、長官の娘に29点満点に19点ずつを与えた一方、次点者には12点と17点を与えた。招聘された教授出身面接官3人の総点は、長官の娘より次点で落ちた応試者にさらに2点高い点数を与えた。面接過程でも外交部の面接官が、「実際の勤務経験が必要だ」と強調して、長官の娘が選抜されるべきだという雰囲気を造成するなど、客観性と公正性に問題があったとの調査結果が出た。

孟亨奎(メン・ヒョンギュ)行安部長官は同日、記者懇談会で、「国民の挫折と失望が大きく、政府の信頼を損ねかねない事案であるため、厳正に調査した」とし、「制度補完を通じて、一般国民の子弟が(5級特別採用など)に採用されるように支援する」と話した。



argus@donga.com