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ヘディング王を育成する3大秘訣「練習・勇気・集中」

ヘディング王を育成する3大秘訣「練習・勇気・集中」

Posted September. 03, 2010 03:05,   

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サッカーでゴールは、主に足と頭で行う。ヘディングゴールが全体の20%を占める。今季、プロサッカーでヘディングシュートを4ゴール決めた蔚山(ウルサン)の金信旭(キム・シンウク)、釜山(プサン)のユ・ホジュンは、足より頭で入れたのが多かった。今季通算3得点を記録した大邱(テグ)のアン・ソンミンは、いずれもヘディングシュートだった。ヘディングのテクニックは、また別にあるわけだ。今季、ヘディングシュートで3ゴール以上決めた国内派の金信旭、柳秉秀(ユ・ビョンス=仁川)、ユ・ホジュン、アン・ソンミンの4人にヘディングシュートの秘訣を聞いた。

●練習

ヘディングは基本であるため、DF、FWなどポジションに関係なく、選手なら誰でも子どもの時から身に付けている。しかし、頭でゴールを決めることは、ヘディングができることとはレベルが違う話。

DFだったが、プロでFWに変更した金信旭は、「ゴールポストを狙うヘディングシュートが、DFのヘディングよりずっと難しい」とし、2つの理由を挙げた。飛んでくるボールの落下地点をさらに精密に探さなければならず、正面から飛んでくるボールではなく、主に横から飛んでくるボール(クロス)を当てなければならないということだ。

攻撃ヘディングは、最も高く身体が空中にある時点で、飛んでくるボールを額のところで正確に当ててこそ威力的だが、なかなか難しい。多くの練習が必要な理由だ。196センチの長身である金信旭は、子どもの時はヘディングを嫌っていたが、高い身長のメリットを生かすため、中央(チュンアン)大学時代から集中的に練習した。ロープに縛られているボールを自分の最高ジャンプの高さで、揺らすことができるようにぶら下げ、数百回ずつ額に当てる練習を重ねた。「ペンデュラム・ボール」と呼ばれるこの練習は、ヘディングのタイミングを身に付ける上で効果的だ。セットピースで、ヘディングシュートに長けたユ・ホジュンも、2人1組の練習か、ペンデュラム・ボールの練習に多くの時間を費やした。

●勇気

最も必要な資質は、実は勇気だ。頭は保護本能が無意識に働くため、ほとんどの選手は子どもの時、ヘディングへの恐怖心を克服する過程を経験する。体系的な練習を経て、ヘディングに慣れた後もゴールを決めるためには、相手のDFと頭を強くぶつかる危険を冒さなければならない。

DFのアン・ソンミンは、子どもの時からヘディングの才能を見せたが、富平(ブピョン)高時代、ヘディングをし、眉毛の下が切れる怪我を負ってから、しばらくヘディングができなかった。ユ・ホジュンは、「この頃も、ヘディングで頭を強く打った時の後遺症がある」とし、「毎度、覚悟を決める必要がある」と話した。

●集中

柳秉秀は今季、頭で4ゴール、足で8ゴールを決めた。足と頭の両方に長けた彼は、「頭でゴールを決めるのが、集中力をもっと必要とする」と話した。彼は、仲間がクロスにあげると、その瞬間、どうやってでも頭でゴールを入れるという考えで集中しなければ、ヘディングシュートを決められないと話した。

セットピースの状況では、ポジション選定能力が肝心だ。ユ・ホジュンは、守備を避けるため、キックの地点から近い方のゴールポスト後ろ側にやや離れて立ち、キッカーがボールを蹴る瞬間、DFの後ろへ移動し、ヘディングすることを好む。瞬間的な「感覚」を重視するアン・ソンミンは、キックが短いか長いかを瞬時に判断し、自分のポジションを調整する。



kimsk@donga.com