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オンラインセラー、グローバルオープンマーケットに進出

オンラインセラー、グローバルオープンマーケットに進出

Posted August. 23, 2010 08:52,   

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「キプロスから注文が届きました」

パワーセラーであるチェ・ギナムさん(37)は、グローバルオープンマーケットのイーベイ(eBay)を通じて、世界の約80ヵ国にデジタル製品のアクセサリーを販売する。商品説明とお客さんへの応対を英語でしなければならないので、多様なの商品を扱うよりは10品目以内に絞った。イーベイ販売を始めた08年末には月間売上が3000ドル(約350万ウォン)に過ぎなかったが、この1年間で売上が30万ドルへ急増した。チェさんは「韓流が流行る地域で韓国製品に対するイメージが期待以上だ。韓国の中小企業の製品を持続的に掘り起こしていく」と話した。

国内の個人販売者らがグローバルオープンマーケットを使った「オンライン輸出」で海外市場を開拓している。既にライバルが溢れている「レッドオーシャン」である国内オンライン市場を越えて、世界に目を向けているのだ。

代表的なグローバルオープンマーケットのイーベイは、39ヵ国に進出しており、利用者は約200ヵ国の約2億人と推算される。海外決済が可能なクレジットカードさえあれば、誰でも販売者として登録できる。海外オープンマーケットを通じた販売は、△注文者による商品代と配送費の決済が済んだ後、製品を送るやり方なので代金の回収が早い、△国際配送期間が15〜20日で余裕があるため、国内市場に比べて在庫負担が少ない、△国内のシーズン商品を年中海外販売できる——といったメリットがある。

オークションは09年初めから始めた「イーベイ海外輸出支援システム」を通じて国内販売者らのオンライン輸出を支援している。オークションは「グローバルセラー」を育成するため、月3回以上の説明会と5回以上の教育を実施する。教育生もだんだん増えている。昨年10〜12月、589人が教育を受けて以来、今年1〜3月1120人、4〜6月1740人が受講した。このプログラムを通じて昨年約500億ウォン規模の輸出が行われ、今年は1000億ウォンの売り上げを目標に据えた。

販売システムは言語や国家別の人気商品が違うため、個人の販売者がグローバルオープンマーケットで成功するのは容易なことではない。昨年、イーベイでハンガー、ミニミシン、かばんなど10億ウォンの売り上げを記録したチョン・デビョンさん(37)は、「徹底した商品分析は基本で、注文とお客さんの管理を緻密にするのが何より重要だ」とアドバイスした。彼は2ヵ月に15日間、アイテム分析のため中国を訪問しており、新製品を登録した後、お客に電子メールで公示するのを忘れない。

販売者が経験している困難は、言葉の問題でお客の管理がきちんとできず、販売者のアカウントを停止されたり、「偽物」を販売して発覚され数千万ウォンを払い戻したケース、配送期間が長引いたり住所未確認で返送されてきてお客さんからクレームを受けること、商品を受領しておきながら受け取れなかったとして払い戻しを要求されることなどだ。オープンマーケットの特性から消費者が残した否定的な評価は打撃が大きいため、泣く泣く損失を甘受しなければならない時もある。

オークションの関係者は、「素人の販売者が過度にたくさんの商品を登録したり、独りの販売者が複数のアカウントを作って運営する場合、販売停止となる場合がある。アイテム選定のポイントを価格競争力なのかそれとも商品の特色や品質なのかを決定した上でマーケティング戦略を立てなければならない」と説明した。



lycho@donga.com