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航空料1年ぶりに再び値上げ、利用者は音上げ

航空料1年ぶりに再び値上げ、利用者は音上げ

Posted August. 09, 2010 06:46,   

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大韓(テハン)空港とアシアナ空港が史上最大の業績をあげ、「大笑い」している一方で、上がり続ける航空料に、乗客らは「泣きべそ」をかいている。特に、航空会社各社の届出だけで料金引き上げが可能な路線だけが値上がりしており、路線別料金値上げの「偏り現象」も現れている。

●創業以来最高の業績

アシアナ空港は第2四半期(4〜6月)に売上=1兆2388億ウォン、営業利益=1775億ウォンなど、創業以来最高の四半期実績を収めた。13日に業績発表を控えている大韓航空も同様に、売上=2兆5000億ウォン以上、営業利益=3400億ウォン以上を記録するものと見られ、史上最高の四半期業績が予想される。航空会社2社は第1四半期(1〜3月)も、2期に迫る業績を上げており、このような航空業界の好況は来年初頭まで続く見通した。

上半期の航空貨物の取扱量も史上最高を記録している。8日、韓国貿易協会によると、上半期の航空貨物の輸出は、昨年上半期より25.4%増の72万8849トンと、史上最高だった。輸入と輸出を合計した全体航空貨物の取扱量も27.2%増の133万6949トンと、08年の最高記録(126万206トン)を更新した。

7月の1ヵ月間の航空会社2社を利用した乗客数も同様、史上最高を記録した。大韓航空の場合、7月の国際線利用客は133万3000人と、史上初に国際線利用客130万を上回っている。アシアナ航空も同期間、国際線で90万4000人を輸送し、市場最高値を達成した。

●値上がりする路線は引き続き上昇

航空料は昨年に続き、1年ぶりに再び値上がりし、利用客らの不満が増大している。大韓航空は1日から、米国やカナダ、トルコ、英国、フランス、ドイツ、オーストラリアの計13ヵ国、28路線の航空料の5〜10%の値上げに踏み切った。昨年6月、同路線で5〜10%の値上げを実施したことを考慮すれば、1年間で最高20%値上がりしたことになる。

大韓航空による料金引き上げ後、世論の動向をうかがっていたアシアナ航空も16日から、5ヵ国、9路線の航空料の3〜10%の引き上げに踏み切った。アシアナ航空の場合、09年6月、仁川(インチョン)〜ニューヨーク路線のエコノミークラスの公示運賃を412万9000ウォンから454万2000ウォンへと引き上げたのに続き、今回、再び477万7000ウォンへと引き上げた。公示運賃とは、航空会社が受け取ることのできる最高料金を意味する。

値上げの路線のみ、引き続き値上がりすることも、消費者らにとっては大きな不満だ。現在、航空料の策定は、韓国と該当国との協定により、方式が決まっている。政府の認可が必要な認可制方式と、航空会社の届出で料金が決まる届出制方式がある。認可制を導入している主な国は、イタリアやオーストリア、アラブ首長国連盟などであり、アジアでは日本や中国、香港、フィリピン、タイなどだ。届け制国は、米国やカナダ、英国、ドイツ、フランス、トルコ、ロシア、オーストラリア、マレーシアなどだ。

昨年と今年共に航空料が値上げされたところは、軒並み届け出制方式で航空料を策定している路線で、認可制路線は06年12月以降、これまで一度も上がっていない。政府が物価上昇などを懸念し、航空会社からの航空料引き上げ要求を受け入れていないためだ。

これに対し、航空会社の関係者は、「認可制路線を巡る航空料引き上げも、政府に要請したが、断れ続けてきた」と主張し、「新機種の導入やサービス改善などに向け、割合引き上げしやすい届出制路線を中心に航空料の値上げに踏み切らざるを得なかった」と話した。



kky@donga.com