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[社説]「反省競争」する与野党、国会ですべきことをせよ

[社説]「反省競争」する与野党、国会ですべきことをせよ

Posted August. 04, 2010 07:33,   

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いま政界は「反省のシーズン」だ。与党も反省、野党も反省だ。6・2地方選挙で敗北した与党ハンナラ党は、反省の意味で指導部交代に続き「庶民政党」への変貌を強調している。7・28再補欠選挙の勝利後も、ハンナラ党の反省モードは止まらない。政界に復帰した李在五(イ・ジェオ)議員と鄭斗彦(チョン・ドゥオン)最高委員は2日、腰を90度に曲げて挨拶した。6・2地方選挙に勝利した野党民主党も、補欠選の敗北後、「深く反省する」という言葉を繰り返している。

しかし、両党の言葉と行動には大きな差がある。ハンナラ党は、安商守(アン・サンス)代表と洪準杓(ホン・ジュンピョ)最高委員間の初期の感情争いが不協和音を出し、いまは党役員の人選をめぐって最高委員間でもめている。派閥間の対立のうえ、自分が推す人を座らせようと躍起だ。セクハラ発言で物議をかもした康容碩(カン・ヨンソク)議員の懲戒問題もまだ決着がついていない。民主党は、補欠選敗北の責任をめぐって、丁世均(チョン・セギュン)代表や執行部の退陣問題で何日も内部の対立を露呈した。非常対策委の発足で、指導部退陣論議は落ち着いたが、いま民主党の人々の関心は、新しい指導部を選出する来月の全党大会に注がれている。両党いずれも口では反省と国民生活を繰り返しているが、実際の行動は内部の権力争いにしがみついている。

いま国の状況は、与党のハンナラ党と野党第一党の民主党所属の国会議員らが、エアコンの風がよくあたる涼しい党本部やホテルのレストランに座って「政治争い」に没頭しているほどのんびりできる状況ではない。過去の傲慢を反省し、世論を謙虚に受け止めると約束したなら、政治形態から変わらなければならない。政治が国民のために具体的にすることが、変化しなければならないのだ。

政界がすべき課題は山積している。国民の生活の基礎である国民経済を活性化させ、国家百年の計として、教育の競争力を高めなければならない。良質の雇用創出と新たな成長動力の拡充のためには、サービス業の規制廃止と先進化が必要だ。大企業と中小企業の共生案も講じなければならない。時限爆弾も同然の公企業と地方政府の財政危機をただ放置することはできない。地方選挙後に台頭した中央政府と地方政府、中央教育当局と地方教育監、地方団体首長と地方議会との間の対立も解かなければならない。国民皆が安心して眠れるよう安全保障を堅固にすることも欠かせない。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)体制が過ちを正すよう促し、長い目では統一に備えなければならない。

このような仕事を与野党が国会で膝をつき合わせて解決しなければならない。競争する時は競争し、協力することは協力しつつ、政策の検証と立法活動を通じて具体的に実現させることが反省の本当の姿だ。言葉とジェスチャーだけを前面に出した反省は、国民の心を動かすことはできず、国民の不信と政治への嫌悪を生むだけだ。