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14連敗パニックのKIA、この1年で何があったのか

14連敗パニックのKIA、この1年で何があったのか

Posted July. 06, 2010 07:20,   

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百薬が無効だ。コーチ陣も入れ替え、フロントの一部人事も行われた。会食でお酒を飲みながら、心を開いて話した。しかし、KIAは、先週も連敗から抜け出せなかった。先月18日のSK戦の逆転負け以来、今月4日まで14連敗だ。タイガーズというチームができてから最多連敗だ。さらに4敗すれば、歴史の中へ消えたサンミが1985年に記録した歴代最多の18連敗と並ぶ。

昨年の今頃、KIAは投打の調和により、上位グループに入っていた。8月2日、単独首位になって以来、一度も首位の座を奪われず、やがて韓国シリーズの優勝まで果たした。この1年間で何があったのか。KIAの危機をキーワードでまとめてみる。

●犠牲vs利己主義

昨年、KIAは犠牲のチームだった。最年長者の李鍾範(イ・ジョンボム)が、グラウンドで身を投げ出した。打席ではチームバッティングをし、もしベンチを守ることがあっても、さらに大きな声でチームの仲間らを応援した。選手らに「犠牲ウィルス」が伝染した。

しかし、今年KIAは利己主義に包まれている。アクィリノ・ロペズは、自ら登坂した試合で、チームが逆転を許したり、守備がミスをしたら、決まってボールを投げ出したり、椅子を投げるなど怒りを露にした。個人への自責を超え、チームの仲間への憤りの現れだった。エースのユン・ソクミンは、先月18日、好投にも関わらず、チームが逆転を許すと、右手でロッカーのドアを叩きつけて指を骨折した。昨年のしっかりしたチームワークはもう見当たらない。

●CK砲vs崔熙燮

崔熙燮(チェ・ヒソプ)—金相賢(キム・サンヒョン)からなるCK砲は、他のチームの投手らにとっては恐怖そのものだった。2人は昨年、67本の本塁打と227打点を作り出した。2人が共に本塁打を放つ日、KIAはほとんど勝利した。

しかし、今年は金相賢がシーズン序盤から膝の怪我で戦力から離脱し、チームの攻撃力に大きな穴が開いた。金相賢は先月、やっと1軍に復帰するのかと思いきや、25日、斗山(トゥサン)戦での走塁プレーで、足首を怪我し、再び2軍へ降格した。今年の成績は、打率2割8厘に8本塁打、24打点。崔熙燮が14本塁打に56打点と奮戦しているが、2人が共にいた時に現れたシナジー効果はもうない。CK砲を下支えした羅志完(ナ・ジワン)さえ振るわず、一撃を撃つ選手がいない。

●鉄壁のブルペンvs最多ブロウンセーブ

昨年、KIA優勝の要因の一つは、劉東勳(ユ・ドンフン)、孫永敏(ソン・ヨンミン)、郭正哲(クァク・ジョンチョル)が中心になった鉄壁のブルペンだった。3人の投手が、セーブ機会を逃したのは、年間4度(劉東勳3度、孫永敏1度)に過ぎなかった。

しかし、今年はまったく事情が違う。昨年、0点台の平均自責に輝いた劉東勳は、今年早くも6度もセーブのチャンスを逃した。8つの球団の全体投手のうち、ブロウンセーブ1位だ。孫永敏と郭正哲もそれぞれ4度と3度、ブロウンセーブを記録した。この3人が逃した勝数だけでも13勝だ。このうち半分だけを生かしていても、KIAは5割の勝率を記録しているはずだ。

他のチームが早めに今季に備える時、KIAは鉠汎鉉(チョ・ボムヒョン)監督の再契約が遅れ、シーズンへの準備が遅れたこともある。トレードなどの戦力補強も、ほとんど行われていない。



uni@donga.com