Go to contents

「息子の話取り上げた記事が…」感無量の延坪海戦戦死者の遺族たち

「息子の話取り上げた記事が…」感無量の延坪海戦戦死者の遺族たち

Posted June. 30, 2010 08:41,   

한국어

「うちの息子の写真をこんなに立派に作っておいた。二枚目な息子、なんて素敵なんだろう。まだ亡くなったことが全然信じられない」

第二次延坪(ヨンピョン)海戦(2002年6月29日午前、西海の延坪島の西側海上で、北朝鮮の警備艇の先制砲撃で勃発した南北艦艇間の海戦)の戦死者、ハン・サングク中士(副士官)の母であるムン・ファスン氏(63)は、「チャムスリー357号艇の安保展示館」にあるタッチスクリーンで、ハン中士の話を取り上げた東亜(トンア)日報の5月27日付けのA12面の紙面を見ながら、息子の姿を思い浮かび、ため息をついた。

第2次延坪海戦の8周期の記念式を終え、遺族と生存者らは、戦争記念館の平和の池に設けられた「チャムスリー357号艇の安保展示館」を観覧した。第2次延坪海戦の戦死者6人の話をシリーズで連載した東亜日報の記事をはじめ、多様な記録物と映像を見て回った遺族らは、感無量の思いで、しばらく展示館を離れられなかった。

「韓半島の火薬庫NLL(北方限界線=北朝鮮との海上の軍事境界線に当たる)」「戦闘体験室」「チャムスリー357号艇と6人の英雄」の計3室で構成された展示館は、交戦当時、沈没したチャムスリー357号艇をそのまま模し、作った艦艇内に設けられた。NLLについての概括の説明をしてある第1の展示室に続き、第2の展示室である戦闘体験室で、交戦当時を映画製作した映像を見て、展示館を出た遺族らの表情には、複雑な心境が滲み出ている。

一部の遺族は、涙をこぼした。生存者の金・テクチュン氏(29)は、「当時の状況が再び思い浮かび、見るに見かねるものがあった」と、映画が終わらないうちに外に出た。

第3の展示室であるチャムスリー357号艇と6人の英雄室には、戦死者6人に対する記録と写真、遺品などがタッチスクリーンで陳列され、目を引いている。

展示室を設ける際、参加した海軍本部のチャムスリー357事業とチョ・ソンミン二佐は「戦死者らについて、詳しく取り上げた東亜日報の記事と戦死者らの情報、写真などをタッチスクリーンに収録し、観覧客らが、簡単に多様な内容を見て回れるようにした。

チャムスリー357号艇の安保展示館は、一日平均平日は2000人、週末には3000人くらいが訪れるほど、戦争記念館の名物として位置づけられた。



image@donga.com