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1300年前の「求道の道」に会う

Posted June. 30, 2010 08:41,   

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フランス国立図書館が、所蔵している慧超(ヘチョ)の「往五天竺国伝」が、国立中央博物館と東亜(トンア)日報が12月に共同主催する「シルクロードと敦煌」特別展で展示される。

国立中央博物館は29日、「最近、フランス国立図書館が『シルクロードと敦煌』特別展に往五天竺国伝を貸与することを公式に決めた」と明らかにした。往五天竺国伝が公開展示されるのは、世界で初めて。フランスでも公開展示されたことがない。

「往五天竺国伝」は、新羅の僧侶・慧超(704〜787)が、古代インドの五天竺国を紀行し、727年に作成した旅行記。韓国人が書いた初の海外旅行記であり、8世紀のインドと中央アジアの政治、文化、経済、風習などが詳しく書かれており、学術的・歴史的な価値が高い。7世紀の玄奘法師の「大唐西域記」、13世紀のマルコ・ポーロの「東方見聞録」、14世紀のイブン・バットゥータの「旅行記」とともに、世界最高の旅行記と評価されている。

往五天竺国伝は、一冊の巻き物の筆写本だ。保存されているのは、227行5893字。縦28.5センチ、横42センチの大きさの紙9枚で作成された。全長は358センチに達する。

往五天竺国伝は、1908年2月、フランスの探検家、ポール・ペリオが購入した中国の敦煌莫高窟蔵経洞古文書の一つ。当時、ペリオは、24箱分の古文書を購入し、フランスに送り、翌年の1909年5月、学界にこの事実を報告した。同年12月、この中に慧超の「往五天竺国伝」が含まれているという事実が確認された。1915年には、日本人学者の高楠順次郎が、慧超は新羅の僧侶であるという事実を明らかにした。1908年にフランスに持ち込まれた後、フランス国立図書館が入手し、これまで保管してきた。

国立中央博物館のミン・ビョンチャン展示チーム長は、「フランスへ渡った後、これまで一度も公開展示されたことがない。特に、国内で初めて開かれるシルクロード特別展に往五天竺国伝を世界で初めて展示するという点に大きな意味がある」と説明した。

12月18日から2011年4月3日まで開かれる「シルクロードと敦煌」展は、東亜日報創刊90周年記念特別展であり、国立中央博物館が08年から企画してきた世界文明展の一つだ。往五天竺国伝をはじめ、中国の新疆、甘粛、寧河省の約10の博物館が所蔵している青銅馬車像など、シルクロード関連遺物200点余りが展示される。中央博物館は、展示場に慧超の空間を別途設け、慧超の旅行などを立体的に表現する計画だ。



kplee@donga.com