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双龍自270人が1年4ヵ月ぶり出社「復職だけを夢見た」

双龍自270人が1年4ヵ月ぶり出社「復職だけを夢見た」

Posted June. 15, 2010 08:17,   

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「双龍(サンヨン)自動車は人の手によって再生されるのではありません。ほかならぬ皆さんと私の手によって再生させるのです。経営陣ですか?経営陣の人々が、皆さんほど、この会社に長く居座ると思いますか?」

社内講師として出たイム・テクグン双龍自動車技員(事務職課長や次長に該当する技能職の肩書き)の話に、「受講生」らは頷くばかりだった。14日、京畿道安城市(キョンギド・アンソンシ)の双龍自動車・人材開発院の講義室。制服を着て組ごとに席に座っている人々は、1年4ヵ月ぶりに出社した双龍車技能職の職員らだった。

●16ヵ月ぶりに帰ってきた従業員ら

双龍車は昨年2月、「年末になれば復職を果たせるはずだから、それまで我慢してほしい」と、技能職の従業員410人余りに対し、休職措置を下した。昨年1月に法廷管理に入ってから1ヵ月後に下された決定だった。しかし、長期間にわたるストや販売不振により、彼らの復帰は見合わされるばかりだった。

長期に渡るストの後、労使共栄の事業所として生まれ変わった双龍車は、新車「コランドC」を今年下半期(7〜12月)に発売するため、現場の監督者や生産管理職を中心に、140人あまりを昨年10月から順次復帰させた。しかし、実際に、現場で組立作業を引き受ける勤務年数10〜20年の270人あまりは、1年以上も会社からの連絡を待つばかりだった。技監(事務職の代理〜課長に該当)の李氏は、「月に1度の招集日に集まり、『依然厳しい状況が続いている』という会社側の説明を聞き、同僚たちと酒を飲みながら、バイト情報を交わしたりした」と打ち明けた。

休職中だった職員の大半は、貯金を崩し、生活費をまかなうためにバイトに出た。勤務歴15〜20年というある社員は、「先週金曜日までも、水タンクの清掃下請け会社で日雇い職で働いてた」と述べ、「果たして、会社に戻ることができるだろうか、自分は解雇者のリストに含まれているのではないかという気がして、精神的にも非常に辛かった」と話した。有給休職ではあったが、賃金の一部だけが支払われ、それさえも頻繁に支払いが滞り、未払い額が1000万ウォン近くにまで達したこともあるという。

休職者270人あまりは、14〜16日、人材開発院で安全や素養研修を受け、17日からコランドCを生産する組立1ラインに投入される。組立1ラインは、復職者のみで運営される。会社の未来のかかっている新車を、会社を信じて待ってくれた復職者らが作るのだ。

●「間違った慣行はなくすべき」という反省も

同日、研修に出席した復職者らは、講義内容をノートに書きとめ、休憩時間は先に復職した現場監督者の周辺に集まって、ラインに新たに設置された装備について質問するなど、真剣な様子だった。

朴永台(バク・ヨンテ)双龍車共同管理人は、会社の経営現状について説明を行い、ソン・スンギ双龍車生産1担当部長は、構造調整後に変わった会社の空気を説明し、「品質を最優先させなければならない」と要求した。

厳しい反省の声もあった。イム・テクグン技員が、「正直、我々はかつて、ラインに問題があればチーム長と議論したか、それとも労組と議論したことがあったのか」と尋ねると、「(組合の)代議員と話し合った)という回答が戻ってきた。イム技員は、「管理職のほうで切り出すのは容易ではない問題かも知れないが、私は同じ技能職だから、以前の間違ったことは認めるべきだという気がして、尋ねてみた」と説明した。

同日復職した270人のほか、双龍車には依然無給休職中の職員が460人ほどいる。会社は、彼らだけでなく、昨年の構造調整の過程で希望退職したり、営業職に職種を変えた従業員に対しても、今後、経営状態が好転し、新たな人材が必要になるなら、復帰させたり再び採用すると約束している。GM大宇(テウ)自動車時代、リストラされた職員1725人のうち復職を希望する1609人を、06年までに全員、再び採用した前例がある。



tesomiom@donga.com