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李青龍のパスに朴主永のシュートか W杯初得点のシナリオ

李青龍のパスに朴主永のシュートか W杯初得点のシナリオ

Posted June. 04, 2010 07:53,   

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韓国のW杯挑戦史のなかで初ゴールは絶大的な役割を果たした。1986年のメキシコ大会では朴昌善(パク・チャンソン)のゴールは、当時としては恐ろしい舞台だったW杯で韓国が通用することへの自信を生んだ。

ブルガリア戦の引き分け(1−1)と、イタリア戦を2−3の対等な試合に運べたのも初ゴールがあったから可能だった。06年ドイツ大会のトーゴ戦では、李天秀(イ・チョンス)がFKで根千金のゴールを決め、その後の善戦の土台となった。

一方で、1994年の米国大会では、スペインとの初戦で2ゴールを許したあと、洪明甫(ホン・ミョンボ)の初得点が後半40分に出たため、勝機を逃した。90年のイタリア大会ではベルギーとの初戦で無得点の0−2と完敗し3戦全敗となった。

ならば、南ア大会で、海外開催のW杯で初めて16強進出を決める初得点を挙げるのは誰になるだろうか。サッカー専門家5人(ハン・ジュンヒKBS解説委員、カン・シンウMBC解説委員、パク・ムンソン、シン・ヨンホSBS解説委員、辛文善=シン・ムンソン=明知大学教授)のアドバイスを受けて、初得点のシナリオを予想した。

●「まずは朴主永」で異論無し

専門家たちは、朴主永(パク・ジュヨン=ASモナコ)が初得点を挙げる可能性が高いとの見解を示した。ボールタッチ、瞬間的な突破力、ワンテンポ速いシュートなど代表メンバーでは最高のFWということで異論がなかった。初戦相手のギリシャが長身の守備陣で固めているが、攻守の転換が遅いことに注目している。

ギリシャのCKを遮り、李青龍などサイド攻撃陣に繋げば、朴主永が走りこんで相手守備の裏のスペースが作ることができるという見方だ。パク・ムンソン委員は、「カウンターの状況で、李青龍や朴智星らがサイドから朴主永にスルーパスを送り込めば、GKと1対1の状況が生まれる可能性が高い」と予想した。

●主将・朴智星シュート能力と李青龍のセンスにも期待

朴智星(パク・チソン=マンチェスター・ユナイテッド)は二番目に挙げられた。ゴールキープ能力、ドリブル能力、スペースへの動きが優れているため、あらゆる状況でもシュートできるとの評価だ。W杯アジア予選のイラン戦で決めた「ワンタッチパス後のシュート」や、先月24日の日本戦で見せたような不意打ちミドルシュートが可能だという説明だ。

三番目は李青龍(イ・チョンヨン=ボルトン)。辛文善教授は「歩幅が短く、瞬間スピードに優れた李青龍が混戦の中で虚をつくシュートを決めることができるだろう」と評価した。とくにCKやFKなどのセットプレーで、李青龍の抜群のセンスに期待が集まる。

●奇誠庸の右足と廉基勲の左足

前半序盤にFKで得点する場面が出てくる可能性もあるという意見もあった。ギリシャの守備が高さで壁を作るだろうが、いったん抜かされるとGKには致命的な状況になるという。シン・ヨンホ委員は、「落差があってパワーのある廉基勲(ヨム・ギフン)のFKが、02年大会のトルコ戦での李乙容(イ・ウルヨン)のゴールのように場面を演じることを期待している」と語った。

カン・シンウ委員は、「初得点は安定した戦術を展開するためにも欠かせない。誰が、どのような状況で決めようと、12日のギリシャ戦では早いタイミングで初ゴールが必要だ」と話した。

史上初の遠征W杯での16強進出を決める初ゴールの瞬間が1週間後に迫ってきた。



noel@donga.com