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[社説]初めて日本を抜いた国家競争力、バブルに注意を

[社説]初めて日本を抜いた国家競争力、バブルに注意を

Posted May. 20, 2010 03:03,   

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スイスの国際経営開発院(IMD)が発表した10年の世界競争力評価で、韓国の順位が史上最高の23位となった。韓国の競争力順位は、08年の31位から昨年は27位に上昇したのに続き、今年も4段階もアップした。とくに、昨年17位から今年は27位と、10段階も下落した日本を初めて追い越した。調査結果に一喜一憂することではないが、世界的な金融危機以降、国家経済力の地殻変動が起こっている中でその意味は小さくないだろう。

主要4分門の評価で、「経済成果」と「政府効率性」の順位が上がり、総合競争力の順位を吊り上げた。経済成果は、昨年の45位から21へと大きく上がっており、政府効率性も36位から26位へと、10段階も上昇した。IMDは、世界的な金融危機以降、韓国が迅速かつ積極的な政策をとり、経済が急ピッチで回復していることを肯定的に評価した。経常収支の黒字と外貨準備高の拡大、制度的環境の改善も影響を及ぼした。「企業の効率性」は、29位から27位へと、2段階もアップしており、「インフラ構築」は昨年と同じ20位だった。

細部評価項目では、依然として立ち遅れている部門もある。労使関係の生産性は、評価対象58カ国のうち、昨年と同じように最下位圏の56位にとどまった。韓国の時代遅れの労使関係のためだ。国内総生産(GDP)対比外国人直接投資額は、昨年の52位から今年は54と、2段階下落した。中小企業の効率性と文化開放性は52位、取締役の経営監視機能は51位にとどまった。大学教育の社会合致度は51位から46位で、やや上昇しているものの依然として下位圏だ。

一時、世界一の競争力を誇っていた日本の順位が、10段階も低下したのは私たちにとって示唆に富む。日本は、経済が活力失い、財政赤字が急増している上、トヨタ自動車、ソニー、日本航空(JAL)など、看板企業が「自慢の罠」に陥り、競争力が落ち込んだ。国であろうが、企業であろうが、「永遠な1位」はないし、少しだけ気を緩めば生き残れないという歴史の教訓を読み取るべきだ。

日本と違って国家競争力がより高まったアジア諸国も少なくない。シンガポールは、今年の調査で米国を抜いて1位と躍り出た。台湾の順位は、23位から8位と跳ね上がっており、中国は20位から18位と、2段階アップした。

IMDは、今年韓国が取り組むべき主な政策課題として、良質の雇用創出、創造性開発に向けた教育改革、2番底とインフレ圧力を一緒に考慮した出口戦略、所得と地域格差の緩和、G20サミット開催の成功の5つを提示した。韓国の強みをいっそう強化し、脆弱な部分を補完し、国家競争力を引き上げるために官民が一丸となって取り組まなければならない。