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ギターの致命的な誘惑

Posted May. 20, 2010 03:03,   

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創作アコースティック・ギター曲やムード音楽、古典的なレパートリーや4重奏編曲。

ギターの「4つの魅力」を伝える祭りが開催される。6月5〜10日、湖巖(ホアム)アートホールで、上演されるギターフェスティバル「ギターロード2010」だ。ドイツ・グラモフォン(DG)のラベルで、「パガニーニ・フォ・トゥ」など古典的なベストセラー・アルバムを発売したスウェーデン出身のイョラン・セルシェル、「夜霧のしのび逢い」で有名なフランスのクロード・チアリ、日本人のギターデュオのゴンチチ、国内20代の女性ギターリストで構成され、注目を集めている「クァルテット・ボッティチェッリ」がそれぞれ、ユニークな色合いを披露することになる。

6月5日の初舞台は、「地上で最も快適な音楽」を追求するゴンチチが彩る。1983年にデビュー後、彼らは、アンプ変奏のない自然なギターの音色を活かし、さまざまな年齢層の音楽ファンを魅了させてきた。今回の公演では、「放課後の音楽室」や「ビューティフル・デイズ」など、ラジオでたびたび聞くヒット曲を演奏する。

6日は、クラシックギターの巨匠、イョラン・セルシェルが出演する。DGで19章のソロアルバムを発売し、その大半をヒットさせた氏は、我が国では1994年、バイオリニストのギル・シャハムと協演した「パガニーニ・フォ・トゥ」が、「ドラマの『砂時計』に出る『へリンのテーマ』のバイオリン版」として人気を集めた。韓国舞台では、バッハの無伴奏のチェロ組曲1、2番の編曲版と、ダウランドの「前奏曲」や「涙」のほか、「アクロス・ザ・ユニバース」をはじめ、ビートルズのヒット曲の編曲版も披露される。

8日は、「最初の1歩」、「水のアムステルダム」などでクロード・チアリが、中年のラジオ世代を誘惑する。13歳の時に音楽活動を開始した氏は、1964年の20歳で「ラ・プラーヤ」を発表し、世界に名をはせた。我が国では、「夜霧のしのび逢い」として知られている曲だ。「最初の1歩」や「男と女」、「マイ・ウェイ」など、16曲で韓国のステージを飾る。

最終日の10日の公演は、20代の国内女性演奏家ら4人で構成される「クァルテット・ボッティチェッリ」のデビューステージで、期待を集めている。李イェウン(ソウル大学4年)、チェ・ジウォン(韓国芸術総合学校3年)、シン・ナギョン(ソウル大学2年)、李ガヨン(韓国芸術総合学校2年)の、学部でギターの腕を磨いているギター界の「若手の声」だ。「ボッティチェッリ」は、ルネッサンス時代の画家、ボッティチェッリから名前を取ったもの。

リーダーの李イェウンさんは、「作曲家ではなく、画家の名前から取ったことを意外と思っている方々もいらっしゃるが、ボッティチェッリの絵画のように、華やかで明快なギターの魅力を伝えたいと思い、その名に決めた」と話した。

今回の公演では、デビューアルバムに載せているヴィヴァルディの「四季」の編曲版や、バイオリニストのカン・ジュミさんが協演するバッハのバイオリン協奏曲2番などを演奏する。



gustav@donga.com