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北の「核融合」発表に中国メディアが異例の非難

北の「核融合」発表に中国メディアが異例の非難

Posted May. 15, 2010 07:12,   

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北朝鮮が、水素爆弾に転用できる核融合技術の開発に成功したと12日に発表すると、中国の官営メディアは、真偽を疑問視する記事とともに異例の強い論調の社説を掲載し、注目を引いている。「韓半島非核化」という中国の対韓半島政策を北朝鮮が再び抵触したため、不満を示したとみえる。

●北朝鮮の核に対する中国の見解

中国は、基本的に韓半島に核がない状況を望んできた。北朝鮮が09年5月に2回目の核実験を実施し、ミサイルを発射した時、中国官営メディアが連日社説と主要記事で北朝鮮を非難したのもこのためだった。さらに、中国外交部は公式に「絶対反対」の声明を出し、国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議案に賛同した。

このような空気は、米国のクリントン元大統領が昨年8月、北朝鮮が抑留した米国人女性記者2人の釈放のために北朝鮮を訪れた時も続いた。当時、中国共産党機関紙の人民日報が発行する国際専門紙・環球時報は、社説で「中国人はこのような米朝2国間接触が非核化という核心テーマから遠ざからないか憂慮する。韓半島の非核化は、中国の平和発展と中国国民の利益に大変重要だ」と強調した。むろん、非核化を掲げはしたが、米朝が接触して関係改善の突破口を見いだす場合、中国が「疎外される恐れがある」という現実的な憂慮も敷かれていた。

ギクシャクしていた両国関係は、昨年10月、中国の温家宝首相の平壌(ピョンヤン)訪問で外見上、正常化した。

●同盟誇示の直後に不協和音

最近中国を訪問した北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)総書記は、中国の胡錦濤国家主席に韓半島非核化の立場にはいかなる変化もないと強調した。中国の専門家たちは、「北朝鮮が非核化という大きな方向性の維持を中国側に正式に明らかにした」と意味づけた。当時、北朝鮮と中国の最高指導者は首脳会談の前に抱き合って、両国同盟が堅固であることを世界に誇示した。しかし、わずか10日も経たずして、北朝鮮は「核融合技術開発」で再び国際社会に浮上し、中国官営メディアが憤る事態となった。

環球時報などは社説を通じて、「北朝鮮は、核保有に進むその時々に、世界の大国の神経をさかなでする危険な綱渡りをしている。綱渡りできわどい高難度の妙技をするほど、危険が大きくなるのは観客ではなく、綱を渡る本人だ」と批判した。

●線は越えていない

今回の官営メディアの激しい反応を通じて、中国のジレンマを推し量れると専門家たちは分析する。北京のある専門家は、「今回のことを通じて、中国は『韓半島非核化』と『北朝鮮体制の安定』という核心政策を同時に推進することがどれほど難しいか改めて分かっただろう」と分析した。中国が、核開発にしがみつく北朝鮮に強く圧力をかけて北朝鮮体制の安定を壊すこともできず、だからといってむやみに核開発を黙認することも難しい状況ということだ。



mungchii@donga.com