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北朝鮮の挑発事例、政府の「統一教育」教材に初明記

北朝鮮の挑発事例、政府の「統一教育」教材に初明記

Posted May. 11, 2010 07:10,   

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統一部は今年、政府公式の統一教育教材を改訂し、韓国戦争後の北朝鮮による韓国への武力挑発や民間人へのテロ事例を初めて明記した。今回の改訂は、天安(チョンアン)艦沈没事件が北朝鮮による魚雷攻撃による可能性が強まり、国民の安保意識の引き締めを主張する声が高まっている現状を受けて行われた。

統一部傘下の統一研究院は10日、政府の統一教育基本教材である「統一問題を巡る理解」の10年度版を出版したが、第4章第2節「南北関係の展開」に「対立や緊張の南北関係」という小節を新たに設けた。同小節は、「1950年に起きた韓国戦争をはじめ、南北関係を巡る対立のきかっけは、北朝鮮の攻撃的な対韓国戦略から始まっている」とした上で、北朝鮮が挑発した10大事件を取り上げ、それぞれに説明を加えた。

最近、出来事を発生順で並べると、①09年の現代峨山(ヒョンデアサン)労働者抑留事件、②08年の金剛山(クムガンサン)観光客銃撃殺害事件、③09年と06年の2度に渡る核実験、④09年の大青(テチョン)海戦や02年と1999年の第1、第2の延坪(ヨンピョン)海戦、⑤1996年の江陵(カンルン)での潜水艇侵入事件、⑥1987年の大韓航空機858便爆破事件、⑦1983年のビルマ・アウンサン墓地での爆発テロ事件、⑧1976年の板門店(パンムンジョム)での斧蛮行事件、⑨1968年の蔚珍(ウルジン)や三陟(サムチョク)への武装スパイ事件、⑩1968年の大統領府襲撃事件だ。

政府当局者は、「かつての教材は、このくだりでは南北対話や交渉だけを取り扱った」とし、「南北関係は同民族として和解し、協力しなければならないという原則論的な側面や、戦争を行った敵国であるという現実的な側面が共存していることを示そうとした」と話した。



kyle@donga.com