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鳥のみぞ知る

Posted April. 03, 2010 03:31,   

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海軍哨戒艇「天安(チョンアン)」の沈没現場の付近にいた哨戒艇「束草(ソクチョ)」の76ミリ砲射撃をめぐって論議が絶えない。軍はレーダーに捉えられた物体が鳥の群れだったと公式発表したが、鳥類専門家の間では、これについて意見が錯綜している。

まず、3月末に渡り鳥の群れが白翎島(ペクリョンド)海上を飛びことはおかしいという見方がある。韓国鳥類保護協会の金成萬(キム・ソンマン)会長(64)は、「白翎島に来る渡り鳥は、雁、カモ、シギなどだが、普通3月中旬にはいなくなるのが一般的だ」と話した。

鳥の群れが国防部の発表のように42ノット(時速78キロ)の速度で飛ぶことはないという主張もある。国立公園管理公団のチェ・ヒヨン渡り鳥研究センター長(45)は、「鳥が移動する時に出す速度は、普通時速50キロだ。風に乗れば速度が上がるが、それほどまで出せない」と反論した。また、レーダーに鳥の群れが「分散した点の形」で現れたと国防部が発表したことについても、「鳥の群れが移動する時は、気流に乗ってエネルギーを節約するために一列に列をつくって移動する。点の形ではなく、長い帯で現れなければならない」と疑問を示した。

事故当日、発砲の時点と気象状態を考慮すれば、可能性はさらに低くなるというのが、専門家たちの分析だ。「束草」が発砲した時間の午後11時頃は、鳥の群れの移動にはとても遅い時間ということだ。金会長は、「渡り鳥は普通、日が沈んだ後は移動しない。夜遅く群れを成して飛んだというのはおかしい」と首をかしげた。事故当日の気象状態がよくなかったということも、このような分析を後押しする。白翎島の渡り鳥を研究する鳥類専門家である慶熙(キョンヒ)大学のチェ・ハンス博士(44)は、「渡り鳥が強風と悪天候の中で移動するケースはほとんどない」と話した。

しかし、別の鳥類専門家は、軍の説明のように鳥の群れが移動する可能性があるという意見を出した。国立中央科学館のペク・ウンギ研究官(48)は、「冬の渡り鳥の多くはすでに発ったが、一部小規模に群れをなして遅れて移動するケースもあるだろう」と話した。

韓国鳥類学会長の公州(コンジュ)大学生命科学科の趙三來(チョ・サムレ)教授(58)は、「現在、夏の渡り鳥がやってきて、冬の渡り鳥がシベリアに向かうなど、渡り鳥が交差する時期だ。渡り鳥は、移動する時に群れをなして移動し、主に夜間に多く移動する」と説明した。そして、「渡り鳥は島を道しるべに動く。西海(ソヘ・黄海)を渡る際、『天安』事故の海域である白翎島付近の北朝鮮の長山串(チャンサンゴッ)などを経て行くケースが多い。もし、鳥の群れなら、遅い時期にやってくる雁やシラサギ、ゴイサギなど、コウノトリ目の鳥類である可能性が高い」と付け加えた。



ryu@donga.com tnf@donga.com