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[オピニオン]育児教室のおじいさん

Posted March. 23, 2010 02:58,   

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年を取ったせいか、最近は嫁姑関係の冗談話を聞いても、嫁よりは姑の方に共感を覚えることが多い。「嫁を娘と勘違いする女、婿を息子と勘違いする女、嫁の夫を息子と勘違いする女」という「3大勘違い女」の話も、その中の一つだ。寒いユーモアの中で、笑い過ごせないものもある。「お医者さんのお嫁さん、博士のお嫁さんをもらった」と自慢しながら、孫の世話をする江南(カンナム)在住の姑についての話だ。

◆育児を両親に頼りたい共働き夫婦と孫への世話を断りたい親世代の綱引きが、予想以上に深刻だ。嫁や娘を驚かせ、孫を連れて行かせるノウハウが、おばあさんの間でやり取りされている。ご飯を自分の口で噛んでから食べさせる、洗濯石鹸でシャンプーさせる、方言でハングルを教えるなど。子どもが結婚しソウルに新居を構える頃になると、ソウルの家を売り、地方へ引っ越す老夫婦も目にした。反面、育児への負担を減らす目的で、新居を実家の近くに構えるケースも多い。

◆幼い子どもの世話をするのは、体力と神経を消耗する。「子どもの世話をするよりは、畑仕事をする」という諺があるほどだ。孫を育てる人が、そうでない人より早く老けるという調査結果もある。この頃のお年寄りは、暮らしの質を追求するため、老化を早める孫の世話を喜ばない。あるおばあさんは、「孫が家へ来たら嬉しい。孫が帰ると、もっと嬉しい」と話す。少し遊びにくるのは歓迎だが、一日中世話をするのは嫌という意味だ。

◆ソウル九老(クロ)保健所で運営している「予備おじいさん・おばあさん教室」におじいさんの参加も活発だ。昨年、「予備おばあさん教室」を開催したが、おじいさんにもチャンスをという要求が多く、対象者を拡大したという。おばあさん一人で、赤ちゃんの世話をするのが大変だから、おじいさんが手を貸すためだという。赤ちゃんの人形を抱っこしているお年寄りの姿は、ぎこちないが真剣である。お年寄りらはオムツの取り替え方、ミルクの作り方、哺乳瓶の消毒方法などを習う。子どもを安心して預けられる施設がなく、年老いた両親に頼るしかない少子高齢化時代の新しい社会像である。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com