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[オピニオン]反省する警察庁長官

Posted March. 18, 2010 04:08,   

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10万の警察官の総帥、姜熙洛(カン・ヒラク)警察庁長官は9日、就任1年を向かえた。事件事故の嵐の中で風の静まる日がない警察を指揮し、1年をそれなりに有意義に送ったとし、質素な祝賀行事をするようだ。2年任期の折り返し地点を過ぎた時点、個人の所感もあるだろう。警察サービスの需要者である国民の観点で、姜長官が指揮・指針とした「最善をつくす国民の警察」がどれほど具現されたのだろうか。

◆姜長官が、当初どのような計画を立てたかは知らないが、祝賀行事は水の泡となった。釜山(プサン)で行方不明になった女子中学生が、6日後に遺体で発見されてから非常態勢を敷き、4日後に金ギルテ容疑者が逮捕はしたものの、警察の初動捜査の甘さに対し、激しい非難を受けている。姜長官はそのため、祝賀会の代わりに16日、反省会を開かざるを得なかった。姜長官は、全国地方警察庁長会議を招集し、女子中学生殺害事件の対応の問題点を指摘し、「警察は口が100個あっても話す言葉がない」と述べた。

◆姜長官は、「防げる事件を防ぐことができず、とても残念だ。信頼と尊敬を受ける警察というのが欲ばりであるなら、非難されないような警察を目指そう」と話し、部下を激励したという。そして、「我々警察には、指示されなければやらないという姿勢が遺伝子に流れている。いい加減に捜査する警察官は、すぐに辞めるべきだ」と叱咤した。姜長官の叱責に驚いた警察各署は17日、児童や青少年に対する性犯罪前科者の管理強化対策にあたふたと動き出した。

◆姜長官が言及した「指示されることだけする警察」には、警察首脳部も含まれる。警察は、「すべての力量を総動員し、女子中学生殺害犯を検挙せよ」という李明博(イ・ミョンバク)大統領の指示が下されるや、一足遅れて大々的な逮捕作戦に突入した。昨年、京畿道一山(キョンギド・イルサン)の小学生拉致未遂事件の対応と似た格好だ。当時は、李大統領が一山警察署に出向いき、叱責した翌日に容疑者が逮捕され、今回は大統領の指示があった2日後、金容疑者が逮捕された。警察組織全体が、姜長官の反省が世論の叱責を免れるためのものでないことを行動と結果で示さなければならない。国民の信頼を受ける警察、犯罪者が恐れる警察、そのようなすばらしい警察を国民は見たい。

方炯南(パン・ヒョンナム)論説委員 hnbhang@donga.com