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故法頂僧侶、松広寺で荼毘式行われる

Posted March. 15, 2010 09:29,   

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法頂(ポプジョン)僧侶は、肉体の痕跡すら残さなかった。舎利も収集しないよう頼んだ。

14日午前10時、全羅南道順天市(チョルラナムド・スンチョンシ)にある松広寺(ソングァンサ)周辺の曹溪山(チョゲサン)中腹の荼毘場では僧侶の荼毘が終わり、遺骨を収拾する拾骨が続いた。荼毘を開始してから24時間後のことだった。10人あまりの僧侶が読経をする中、2時間に渡って拾骨が行われた。柳仁村(ユ・インチョン)文化体育観光部長官や松広寺門中の上人たちが出席した。

遺骨は7つの壺に分かれて入れられたが、5つの壺の遺骨は同日、ソウル城北洞(ソンブットン)の吉祥寺(キルサンサ)に移されて碎骨(骨を砕く)を行い、2つは、僧侶が起居した松広寺周辺の佛日庵(ブルイルアム)に安置された。松広寺住職のヨンジョ僧侶は、「法頂僧侶の遺志に従って荼毘や拾骨を行い、可能な限り質素で粗末に進めた、塔も作らないつもりだ」と話した。

骨の粉を土に撒く散骨は、4月28日に松広寺で開かれる49法要の直後、佛日庵や法頂僧侶が暮らした江原道(カンウォンド)の小屋周辺で行われる。肉体は4大(土、水、火、風)が和合したものだという仏教の教えに従い、僧侶も自然に帰る。追悼法会は21日午前、吉祥寺で開かれる。

法頂僧侶の遺体は13日午前10時、荼毘に向け、松広寺文殊殿(ムンスジョン)を離れた。松広寺の内外には3万人あまりの追悼客が、法頂僧侶を見送った。荼毘場には1万人余りが詰め掛けた。午前11時40分、「僧侶様、火が入ります」という叫びと共に、まきに火をつける儀式が行われると、いたるところからすすり泣きの声が聞こえた。「僧侶様、火がつきました。早く立ち上がってください」と絶叫する人もいた。

法頂僧侶の上座僧であるトクヒョン僧侶(吉祥寺の住職)は、1時間の荼毘式を終え、「歴代宗師らのように法頂僧侶も、不生不滅の真理を教えてから亡くなられた。火の手の中で咲く蓮の花のように、僧侶の遺志を称え、我々の心の中に蓮の花を咲かせるべきだ」と語った。トクヒョン僧侶の提案を受け、追悼客は皆、僧侶の教えは蓮の花のように火の手の中で生まれ変わるという意味の「火中生蓮」を叫んだ。

松広寺総務局長のチンギョン僧侶は、「法頂僧侶の遺体が安置された12日から、荼毘式が終わった14日までの3日間、5万人余りが松広寺を訪れ、法頂僧侶の死去を悲しんだ」と語った。

一方、曹溪宗・総務院は14日、「法頂僧侶が死去した11日、政府は僧侶に勲章を送ろうとしたが、法頂僧侶の上座僧と松広寺の門中で、「周辺を煩わせないでほしいと言う僧侶の遺志とはかみ合わない」として、丁寧に断った」と明らかにした。



bluedot@donga.com peneye09@donga.com