Go to contents

10年ぶりの活況、債券市場に巨大マネーが集中

10年ぶりの活況、債券市場に巨大マネーが集中

Posted March. 13, 2010 09:50,   

한국어

国内の債券市場が活気を呈している。08年、世界的な金融危機が発生して以来急騰していた金利が急ピッチで下落(債券価格は上昇)し、債券投資で20%近い収益を上げることができたためだ。

景気回復への不透明感が依然残されている上、株式など危険資産の変動性が大きくなり、行き場を失った巨大マネーが債券市場に流れ込んでいる。一部の専門家らは、現在の債券市場の活況について、「1990年代末の通貨危機以後、最大のラリー」と評価している。

●債券の収益、株式型ファンドを上回る

11日、中央銀行の韓国銀行の金融通貨委員会が基準金利の凍結を決めると、3年満期国庫債券の金利は8ヵ月ぶりに3%台に入った。12日、3年満期の会社債(AAマイナス)金利も年間最低の5.05%へ下落した。金利と逆の方向に動く債券価格は、それほど強気を示している。韓国取引所によると、先月、一日平均の債券取引量は12兆3700億ウォンで、史上最高を更新し、3月に入ってからも強気を堅持している。

08年9月、世界同時不況の影響で信用リスクが浮き彫りになり、多くの企業が現金を確保するため、高金利の債券を発行した。以後、金利が下落して債券売買が活発になり、高い収益率が維持されている。三星(サムスン)証券のチェ・ソクウォン債券分析チーム長は、「社債の金利が30%まで急騰した後、7〜8%まで落ち込んだ通貨危機以降、このように短期間で金利が急落したのは初めてだ。世界同時不況の発生直後、AAランクの社債の金利が9%を越えてから5%レベルまで下がり、同期間で18〜19%の収益があげられた」と話した。

例えば、08年11月、三星カードの債券(3年)を8.30%に買い入れ、12月4.40%に売ったとすれば、年間13.62%の収益があげられた。08年11月当時、銀行の定期預金の金利が4〜5%レベルだったことを勘案すれば、3倍ぐらいの収益率だ。今年に入ってからも国内の株式型ファンドが年明け対比マイナス4%台の収益率を見せていることに対し、債券型ファンドは2%近い収益を上げている。

このため、債券市場へ投資家が殺到し、需要の増加により再び金利が下落し、企業もさらに低い金利で社債を発行する流れが続いた。金融投資協会のシン・ドンジュン債券市場チーム長は、「昨年の下半期と違って、今年に入って基準金利の引き上げへの懸念が弱まり、景気鈍化の兆しが見えていることから、安全資産である債券の魅力が高まっている」と話した。

●金利引き上げへの負担

近い将来に金利の引き上げが予想される中、10年ぶりの債券市場の活況もそろそろ終わりに向かうものと見られる。下半期には景気鈍化の傾向が反転し、先進国の流動性緩和政策が長引いているため、金利引き上げが避けられないということだ。

チェ・ソクウォンチーム長は、「社債の金利がもう下がれるところまで下がって下落幅が縮小しており、かえって上がる可能性もあるので、債券の全盛期はそろそろ終わる可能性が高い。5〜6月に金利が底をついてから、7月には上がるものと見られる」と話した。

信栄(シンヨン)証券のホン・ジョンヘ研究員は、「銀行の特別販売預金が無くなり、定期預金の金利が下落しているため、銀行圏の資金が下支えしている流動性債券の強気が維持されるかも変数になっている。引き続き強気を期待するには現在の価格が高そうに思われる」と話した。

当面は引き続き活況を呈するという分析もある。大宇(テウ)証券のユン・ヨサム研究員は、「価格への悩みが必要な時点ではあるが、今年までは金利が低いレベルで横ばいの傾向を示すと見られる。保険、年基金が引き続き債券を買い入れる可能性が高いため、市場が悪くはないはず」と話した。



redfoot@donga.com