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「ネパールを我々の味方に」中印が競って「ラブコール」

「ネパールを我々の味方に」中印が競って「ラブコール」

Posted February. 19, 2010 08:33,   

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アジアの2大国である中国とインドが、両国の間にあるネパールを味方につけようと、激しい競争を繰り広げている。安全保障の強化という実質的な目的と共に、南アジアでの主導権争いをかけた両国のプライドがかかっている。

ビム・ラワル・ネパール内務長官は先週、中国を訪問し、安全保障分野の高官らとの会談した。会談の主要議題はチベット問題だったと、米紙ニューヨーク・タイムズが18日付で報じた。中国は国境地域のネパール北部に検問所を建設するのに必要な資金や軍事訓練などを支援する代わりに、ネパール政府は中国からのチベット人たちの越境を食い止めることにしたという。同紙は、「両国の合意がチベット人たちに及ぼす実質的な影響力は、ダライ・ラマ14世がオバマ米大統領に会見することよりももっと大きい」と分析した。

また、中国とネパール間の貿易規模は、03年以降、約4倍に増え、中国はネパールの国境までに繋がる鉄道の建設を推進している。昨年12月にはネパールのマダブ・クマル・ネパール首相が中国を訪問して、胡錦濤国家首席と会談し、包括的パートナーシップ関係を宣言した。

08年3月、中国内のチベット自治区や周辺のチベット人の居住地域で、大規模な独立要求デモが起き、ネパールに対する中国の関心は一段と高まった。ネパールには1万2000人のチベット人が暮らしており、彼らも激しい反中デモを行った。中国内でのデモに関する報道が統制されている間、世界のメディアはチベットの反中デモを集中的に報道した。このため、北京五輪の開幕を5ヵ月後に控えた時点で、中国のイメージは大きく傷ついた。

ネパールは伝統的にインドの影響力が強い国だ。インドとの貿易は、ネパールの全体貿易の約70%を占めており、100万人を超えるネパール人がインドで暮らしている。インドも同様に、中国に後れを取らんばかりと、ネパールに支援を手を差し伸べている。マンモハン・シン・インド首相は15日から、インドを訪問中のラム・バラン・ヤダブ・ネパール大統領に対し、8万トンの食糧支援や2億5000万ドル(約2900億ウォン)の借款を約束したと、地元メディアが伝えた。

ニューヨーク・タイムズは、「最近、中国が南アジアで勢力を拡大していることに、インドが注目している」とし、「中国はインドと国境を接しており、往来の激しいネパールにまで近づくことに、インドは特に敏感になっている」と報じた。



will71@donga.com