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米軍首脳「韓半島の急変事態で3つのシナリオ運用中」

米軍首脳「韓半島の急変事態で3つのシナリオ運用中」

Posted February. 06, 2010 08:16,   

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米統合参謀本部のスタンレー中将は4日、米下院軍事委員会の聴聞会に出席し、イラクとアフガニスタン以外の地域で非常事態が発生した場合の対策を尋ねる議員らの質問に、「3つのシナリオを選定して運用中だ」と明らかにした。スタンリー中将は、「このシナリオ中には、もちろん韓国も含まれている。私たちは、単に軍の能力を高めたのではなく、将来的に発生し得る3つ可能性に合わせて実験を行った」と強調した。

そして、「このような実験は、米軍の戦略的柔軟性に主眼点を置いており(急変事態によって投入される)地上軍の規模を実験した結果、満足のいく結果を得た」と話した。スタンリー中将は、韓半島に非常事態が発生すれば、現在韓国に駐留する米軍を支援する地上軍が投入されるという点も明確にした。韓半島以外の2つの地域は、台湾との両岸紛争を想定した南中国一帯と核兵器の開発に拍車をかけているイラン地域だという。

スタンリー中将の発言は、米国が該当地域別に作戦計画を保持しており、すでにシナリオ別にかなりの程度の作戦計画を備えた状態で、数回模擬演習を実施したという意味に解釈される。国防総省が1日に発表した2010年の「4年ごとの国防計画見直し」(QDR)でも、北朝鮮を含む失敗した国家や脆弱国家が大量破壊兵器(WMD)や核兵器の保存に失敗するといった急変事態(contingency)が発生すれば、介入を積極的に考慮するという内容が含まれている。

軍事委で議員らは、米国が果たして2つ以上の戦争で効果的な作戦遂行ができる準備態勢にあるのかについて、多くの質問をした。特に、共和党のバック・マキオン(カリフォルニア)議員は、「イラクとアフガニスタンに米軍兵力が多く駐留しているが、韓国で(北朝鮮の)重大な奇襲攻撃が発生した場合、どのように対処するのか」と質問した。

フロノイ国防次官は、「私たちは、そのようなタイプのシナリオを検討した。ここで機密事項を詳しく話すことはできないが、そのようなタイプの事態で、米国は海軍と空軍を集中支援することになるだろう」と説明した。そして、「私たちは(紛争地域の)同盟の地上戦力を支援する十分な柔軟性を確保している」と強調した。

ゲーツ国防長官は3日、「イラクとアフガニスタンで遂行している米軍の任務のため、韓国に地上軍が速かに到着できない可能性もある。地上軍の投入の遅延による初期の空白は、海軍と空軍に依存することになるだろう」と話している。



triplets@donga.com