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中核部品を3段階で検証、現代起亜車が特別点検へ

中核部品を3段階で検証、現代起亜車が特別点検へ

Posted February. 05, 2010 08:43,   

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トヨタが大規模なリコールにより、創業以来最大の危機に見舞われている中、国内自動車メーカー各社も品質管理に神経を尖らせている。

現代起亜(ヒョンデ・ギア)車は、国内外の下請け会社に対し、品質管理の点検チームを派遣するなど、部品の安全性を巡り、特別点検を行うことを決めたと、4日明らかにした。これは、鄭夢九(チョン・モング)会長が1日、経営戦略会議で、「トヨタ事態は決して他人事ではない」と語り、徹底した品質管理を強調した直後に出た措置だ。

現代起亜車は、国内の1次下請け会社380社あまりのうち、車両安全と直接関係のある中核部品の供給会社を対象に、品質点検を行い、海外下請け会社に対しては、品質の点検基準を示し、自主的点検を行わせたあと、今月中旬、本社から点検チームを派遣し、立会い検査を行うことを決めた。

トヨタ車両の中で問題となったアクセルやブレーキ装置などの中核部品は、最初に下請け会社で品質検証を行った後、再び現代起亜車の研究開発や購買チームで2回目の点検を、さらにモジュール組立を担当する現代モービスが3回目の点検を行う計3段階の検証システムを備えることにした。

GM大宇(テウ)自動車など、ほかの自動車メーカー各社も、品質管理の強化に神経を尖らせている。GM大宇車のマイク・アーカモン社長は先月末、昌原(チャンウォン)工場の生産現場に直接出向き、国内市場での発売を控えている軽自動車「マティス・クリエーティブ」と手動変速機を巡り、完璧な品質確保をするよう、役員や従業員らに対し、指示した。

国内自動車メーカー各社が品質に神経を尖らせているのは、自動車に搭載される2万あまりの部品のうち、相当部分を第2、第3、第4次下請け会社から調達しているためだ。トヨタのように、爆発力を持つ欠陥が潜んでいる可能性もあるという懸念が少なくないという意味だ。

自動車メーカーに対し部品を供給している下請け会社各社は、品質管理の強化の必要性は認めながらも、大手企業と中小企業との関係を根本的に見直さない限り、トヨタが陥っている落とし穴を避けて通るのは容易ではないだろう、という見方が出ている。まず、自動車メーカー各社が一方的に決めた納入単価から現実化を図り、余裕を持たせるべきだというのが、下請け会社各社からの要求だ。

現代車の2次下請け会社であるA社の代表は、「昨年、現代車が1次下請け会社に対し品質レベルを引き上げるよう要求したことを受け、我々も品質強化に乗り出している」とし、「納入直前になって、全量検査体制へと変わり、コスト負担が増大した」と打ち明けた。

一方、トヨタのリコール事態の影響により、トヨタ車の国内での1月の登録台数は先月に比べ激減した。4日、韓国輸入自動車協会(KAIDA)によると、1月の輸入車新規登録台数は、トヨタ=441台と、昨年12月より33.1%も減少した。トヨタの高級ブランド「レクサス」も、1月=320台が登録され、12月より37.0%減少となった。