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ごみは溜まり、宅配はストップ…市民の不便は膨らむ一方

ごみは溜まり、宅配はストップ…市民の不便は膨らむ一方

Posted January. 08, 2010 08:00,   

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最近、大雪による「第2次」被害が相次いでいる。町の薬局では医薬品が不足し、宅配商品は間に合わないなど、物流が麻痺している。また、高地帯や路地の多い地域は、ごみ収集車が入れず、ごみは溜まり、上水源が凍り、飲み水の供給が中止となる地域が現れるなど、市民の不便も増大している。

●物流麻痺や医薬品不足の事態も

会社員のヨム某氏(33)は1日、ネット上のショッピングモールでオムツやチャイルドシートなどベビー用品を注文したが、1週間過ぎても届いていない。ヨム氏は、「宅配会社に電話をしたら、雪のため配送が遅れているという説明だけだ」と明らかにした。宅配会社各社によると、4日の大雪以来、物量の遅れが激しく、今週からは宅配受付量の60%ぐらいしか配達できていない。ある宅配会社の関係者は、「江原道(カンウォンド)の高地や全羅道(チョルラド)の大雪地域などは、宅配トラックの運行そのものができずにいる」と話した。

医薬品の配送も遅れている。町の薬局は1日に2、3回医薬品が届けられているが、道路が凍結した地域は、1日に1度の配送も難しいのが現状だ。ソウル陽川区木洞(ヤンチョング・モクドン)にある薬局の薬剤師のチェ某氏(45・女)は、「大雪のため、4日午後に届けられる予定だった調剤薬が、1日後の5日午後に到着するなど、医薬品の確保がなかなかできない」と打ち明けた。

大雪に続く寒波のため、江原道内・農村地域の簡易上水源の配管などが凍結し、飲み水の供給に支障が出ている。これを受け、江原道消防本部は消防車両を動員し6日、道内の11の村に64トンの飲み水を供給したのに続き、7日も鐵原郡東松邑二坪里(チョルウォングン・トンソンウプ・イピョンリ)や梧地里(オジリ)、江陵市江東面正東津里(カンヌンシ・カンドンミョン・チョンドンジンリ)など7つの村に、飲み水を供給した。道消防本部の関係者は、「寒波が始まった6日から、村の至るところから給水の申し込みが殺到している」と語った。

●路地にごみが山盛り

7日午後、ソウル蘆原区中溪本洞(ノウォング・チュンゲポンドン)の一部の路地には、ごみ袋や練炭が山盛りとなっていた。週4回のごみ収集車が、道路が凍結したため1回しか来ておらず、ごみがそのまま溜まっている。住民のハン・ガンス氏(65)は、「自宅に溜めておいた生ごみは、すでに溢れんばかりとなっている」と話した。

一人暮らしの高齢者は、食事まで心配する羽目になっている。麻浦(マポ)老人総合福祉館は、ソウル麻浦区阿峴洞(アヒョンドン)内の一人暮らしの高齢者に対し、1日1回ずつお昼や夕食弁当を届けてきたが、凍結した道路のため、配送ができず、配達を中止した。社会福祉法人「練炭銀行」も同様に4日以降、練炭配達の活動が無期限中止となった。

●ソウル市、塩化カルシウムは底をつく

首都圏の電車が故障し、ダイアが乱れる事態は7日も続いた。同日、水原(スウォン)駅では午前8時6分に到着予定の餠店(ビョンジョム)行きの首都圏の電車が22分遅れた8時28分になってようやく到着するなど、午前11時までに計11本のダイアが乱れたり、運休になったりした。乗客らの靴についた雪がドアの狭間に挟まり凍ったため、頻繁にトラブルが生じたためだ。

備蓄しておいた塩化カルシウムを今月4、5日に使い切ったソウル市内の自治体の間では、塩化カルシウムの確保に余念がない。ソウル市・除雪対策本部によると、6日基準で、鍾路区(チョンノグ)や龍山区(ヨンサング)、麻浦区、江北区(カンブクグ)の塩化カルシウムの残量は0トン。50トン未満のところも中区(チュング)や広津区(グァン人グ)、中浪区、(チュンラング)、西大門区(ソデムング)、江西区(カンソグ)、九老区(クログ)、銅雀区(トンジャック)、永登浦区(ヨンドゥンポグ)、瑞草区(ソチョグ)の9区に上る。ある自治区の関係者は、「現状で雪が降れば、人の手で除雪するしかない」と語った。

一方、気象庁は、週末から寒さはやや下火になるが、来週中頃、再び始まるだろうと予想している。