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ナイジェリアが爪を出した 本紙がザンビア戦を単独取材

ナイジェリアが爪を出した 本紙がザンビア戦を単独取材

Posted January. 08, 2010 08:00,   

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「スーパーイーグルス」ナイジェリアがとうとう爪をさらけ出した。今年6月23日、W杯組別リーグ最終戦で韓国と対戦するナイジェリアが7日、ザンビアと練習試合を行った。ダーバンは、数ヵ月後、韓国とナイジェリアが激突する決戦の都市。東亜(トンア)日報は、国内マスコミでは初めて組み合わせの発表以降、韓国と対戦する国の代表チームの試合を直接確認した。

●ベスト11、半数以上が欧州組

この日、ナイジェリアは、ワールドカップ(W杯)アフリカ地域予選以降初めてベストメンバーで試合に臨んだ。W杯が数ヵ月後に迫っている上、10日、アンゴラで行われるアフリカ・ネイションズカップに備えるためだ。そのため、ベスト11の中で、半数以上は欧州組だった。

攻撃の最前方にはヤクブ・アイェクベニとオバフェミ・マルティンス(26=ボルフスブルク)がツートップを組み、中盤にはジョン・マイケル、ディクソン・エトゥフ(28=フラム)、カルー・ウチェ(28=アルメリア)が配置された。DFにはタイエ・タイウォ(25=マルセイユ)、オビンナ・ヌワネリ(28=シオン)、ジョセフ・ヨボ(30=エヴァートン)らが担当した。ナイジェリア代表チームの「生きている伝説」ヌワンコ・カヌも後半10分ごろ、交替出場し、試合感覚を調整した。

一緒に試合を見守った代表チーム・コーチの朴テハ氏は、初めて口にした言葉はこうだ。「フィジカルが半端じゃないですね」。試合に出たナイジェリア選手の平均身長は185センチを超えた。バランスの取れた体に弾力ある筋肉は、サッカーに最適な身体条件のように見えた。柔軟性にも長けていた。同じく試合を一緒に観た代表チームの金セユン技術分析官は、「ナイジェリア選手らのボールタッチは音から違う。体がとても柔軟なため、ボールをコントロールするテクニックが優れているからだ」と説明した。選手らが、試合を展開していく能力も申し分なかった。主なポジション別に布陣したベテラン選手の試合コントロール力が目立った。

●キーとなる選手は見当たらず

しかし、弱点も露呈した。0−0という結果が物語るように、ナイジェリアは9日、韓国と評価試合を行うザンビアに、試合の終始苦戦を強いられた。選手たちの知名度や身体能力は高かったが、ボール占有率など試合の内容の面では、印象的なプレーを披露できなかった。

まず、キーとなる選手の不在が問題として指摘された。ヤクブは攻撃がうまくいかないと、後方に下がってボールを取るなど、最盛期の爆発的な姿は見られなかった。速いスピードが持ち味のマルティンスは、負傷の後遺症のためか、ボールを追いかけるのがやっとだった。パクコーチは、「カヌなど代表ストライカーは最盛期が過ぎ、新鋭のFWの中で目立つ選手がいないというのが、ナイジェリアのシャイブ・アモドゥ監督のジレンマだ」と話した。

中央のDFも弱点を露にした。フィジカルには長けていたものの、瞬発力がそれほどでもなかった。ザンビアのFWのスルーパスに、その都度後ろのスペースを許した。ボールコントロールも精巧さに欠け、試合中3〜4回ぐらい危ない場面を迎えた。サイドFWへの守備の加担能力もイマイチだった。FWが積極的なアシスト守備をしてくれなかったので、DFらはさらに萎縮するしかなかった。金分析官は、「朴主永(パク・ジュヨン)や李根鎬(イ・グンホ)のように空間への浸透がうまいFWや、スピードの速いサイドのDFに期待をしてもよさそうだ」と話した。

戦術の不在も弱点として指摘された。絶えず更迭説が取りざたされているアモドゥ監督は、思い通りのプレーが出ないと、試合中、終始帽子をかぶったり脱いだりしながら、悔しそうな顔をした。戦術がないため、相手の厳しいプレッシャーや協力守備への特別な対応策も見えなかった。

しかし、油断は禁物だ。朴コーチは、次のように話した。「生まれつきの身体能力や個人の能力が優秀な選手たちです。体力は時間が経てばよくなるだろうし、組織力をどう整えられるかによって、我々と明暗が分かれるでしょう」。



niceshin@donga.com