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[オピニオン]鎖の議会

Posted December. 23, 2009 08:09,   

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22日の朝刊紙に、よく目にした光景の写真3枚が掲載された。2枚は、21日に京畿道(キョンギド)議会と城南市(ソンナムシ)議会で起きた市道議員の暴力シーンだった。1枚は、ハンナラ党と民主党所属の道議員らが、予算案処理を巡り、集団でもみあっている姿で、もう1枚は、城南市の野党議員が、城南・河南(ハナム)・光州(クァンジュ)統合案の上程を阻止するために、本会議場の出入り口を鎖で縛っているシーンだった。3枚目は、国会予算決算特別委員会の会議場を占拠した民主党議員らが、委員長席に座ろうとする沈在哲(シム・ジェチョル)委員長を押し出す場面だった。国会、道議会、市議会シリーズで起こる暴力醜態が、どうしてここまで似ているのか。

◆城南市の与野党議員5人(ハンナラ党3人、民主党1人、国民参与党1人)は22日、仲良く7日間の日本研修に出発した。3市統合案の論議を新年1月下旬に先送りすることを決め、急いで飛行機に乗った。下水処理および老人福祉の施設見学が目的だったが、温泉観光も含まれた海外旅行で、議員1人当たり約300万ウォンの予算がかかっている。同じ頃、京畿道議員11人(民主党9人、無所属2人)も、日本への「研修」に出発した。彼らは、富士山国立公園も見学する予定だという。市道議員らが国会を見て学んだことが暴力や観光旅行だけとは、ここまで似なくてはならないのか。

◆昨年と今年、国会が開かれている間、野党である民主党は国会議事堂に暴力を動員するのが常だった。第16代国会までは、野党議員は議案処理を阻止するために椅子でバリケードを作ったり、もみあいになるほどだった。鎖は、慮武鉉(ノ・ムヒョン)政権末期の07年、第17代国会の定期国会で、当時野党だったハンナラ党が先に使った。第18代国会では、民主党がハンマーと電気のこぎりまで持ち出した。国会暴力がますます凶暴化する様相だ。

◆国会は、市道議会に模範を見せるべき道義的責任だけでなく、教育的責務もある。師匠格の国会があのようなあり様では、市道議会の模範生になることを望むのは、木の上で魚を掴もうとする「縁木求魚(誤った手段では目的は達成できない)」に相違ない。国会議員は、一般国民に対しても、民主主義に対する教育機能を果たすべき存在である。法を作る議員が自ら暴力を使っては、現実に対し重い責任を感じなければならない。

陸貞洙(ユク・ジョンス)論説委員 sooya@donga.com