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ファンドマネジャーは全員が工学部出身!

ファンドマネジャーは全員が工学部出身!

Posted November. 25, 2009 08:47,   

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「今回採用した新人ファンドマネジャーは全員が工学部出身だって?」

韓国金融持株系列の資産運用会社「韓国投資バリュー資産運用」の役員や従業員の間では最近、合格者の発表が出た新人のファンドマネジャーを巡る公開採用の結果が話題となっている。資産運用会社の中では珍しく、新人ファンドマネジャーを巡り公開採用を行った同社の4人の合格者全員が工科大学(工学部)出身であるからだ。

金融界に進出する理工系出身が増えたとはいえ、「株式市場の花形」と呼ばれるファンドマネジャーやアナリストは、新人や経歴者を問わず、人文社会系列出身者が絶対多数を占めている。このため、工学部出身者が席巻した韓国バリュー資産における今回の採用結果は新鮮な衝撃となっている。

理工系に勢いがある現象は公開採用の時から予想されていた。最終面接に残った8人中1人を除く全員が理工系出身だったためだ。韓国バリュー資産の李埰源(イ・チェウォン)副社長は、「新人のファンドマネジャーの公開採用における合格者全員が理工系出身であることは、ほかの会社でもほとんど目にできない現象だろう」と語った。

合格者らは全て、ソウル大学工学部を卒業したり、卒業見込みの者だ。電機工学の専攻者が2人、コンピュータ工学科や産業工学の専攻者がそれぞれ1人ずつだ。彼らは大体3年生の時から、ファンドマネジャーになるための準備に本格的に取り組み始め、豊富な「実戦経験」を備えている。大学時代から投資サークルの中で活動を行ってきたり、実際、株への投資経験もある。

ユン・テファン氏(25、産業工学科)は、「ソウル大学・投資研究会における成功投資のノート」という本を記した。カン・ビョング氏(29、電気工学部卒業)は、さまざまな投資経験を通じ、「価値株への投資が最も望ましい」という自分なりの投資哲学まで確立した。

「理工系の花形」である研究員の代わりにファンドマネジャーを選んだ理由は、それぞれ少しずつ異なっている。しかし、共通点は、技術の価値を評価できるからだという。ナム・ヨング氏(25、コンピュータ工学部)は、「直接技術を開発することに劣らぬほど、企業の持つ技術を評価し、その価値をきちんと認めさせるのも重要だと思い、ファンドマネジャーを選んだ」と話した。朴ムンチャン氏(27、電気工学部卒業)は、「開発者と技術について深く議論することができ、貢献する部分が多いだろう」と明らかにした。

韓国バリュー資産は技術への理解の深い理工系出身のファンドマネジャーらの入社に非常に興奮している。しかし、優秀な理工系人材らによる非理工系職業への偏り現象を目にしているような気がして、残念だという見方もある。同社の一人の役員は、「選考過程の途中、『優秀な理工系の人材らがこのような金融業界に殺到すれば、国のレベルで必要な先端技術を開発する人的資源は果たして十分だろうか』と気になる」と漏らした。



turtle@donga.com