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[オピニオン]大学配置表

Posted November. 17, 2009 08:41,   

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先週、大学修学能力(修能)試験が終わったが、真の意味の入試レースはこれからだ。志願する大学を選ぶ際、合格の可能性のほか、受験生が願う進路や適性など、さまざまな要素を考慮しなければならず、入試の過程は難解な高次方程式を解くに等しい。選考方式も大学ごとに異なっており、複雑極まりない。この時、受験生が絶大的に頼る資料は、大学入試塾が出す大学配置表だ。配置表は、各大学が先の入試の成績資料のような入試情報の公開を嫌う状況では、受験生らが参考できるほぼ唯一の進学情報だ。

◆しかし、これらの配置表はその内容がまちまちで、見れば見るほど分からなくなる。その第1の理由は、配置表は各大学の相違な選考方式をきちんと反映してないためだ。第2は、配置表は、該当塾に通う受験生らの仮採点の結果を基に作られるという限界があるためだ。そのため、同じ学校の同じ学科を巡る予想合格ラインが、最大40点(800点満点)も差が出るケースもある。高麗(コリョ)大学は、配置表のこのような歪曲を正そうと、07年、学科別の修能試験の合格最低線や平均点数、高校別の合格生数を公開したりした。

◆公教育で行われるべき進学指導が、入試塾に任されているのが根本的な問題だ。各大学が合格予想点数を引き上げてほしいと、ロビーをするほど、配置表は「権力化」している。教師らがきちんと手助けできない現状のため、受験生らは私教育会社に高額を払って、入試コンサルティングを受ける。進学指導に向けた実力も、信頼性もないわが公教育の恥ずかしい現状である。塾の講師を招き、学校内で入試説明会を開催する高校は、親切なほうである。

◆高校3年生の進学担当教師700人余りが会員となっている全国進学指導協議会が、「学校現場の入試データを取りまとめ、『大学入試を巡るガイド』を作り、提供する計画だ」と明らかにした。今週、学校現場に配布される「大学入試ガイド」は、点数台別に志願可能な大学が出ている塾の配置表とは性格が違う。昨年の大学入試に受験した生徒らの合否関連の情報と共に、今年の修能試験の仮採点の結果などが乗せられている。実際の学校現場で収集された高3の教え子らの成績や過去の合格生への情報は、塾が持っていない「切り札」になりうる。当然、学校や教師らがすべきことだが、「公教育の小さな希望」のような気がして喜ばしい。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com