Go to contents

南北関係、実務対話から段階的に グランドバーゲンへの地均し

南北関係、実務対話から段階的に グランドバーゲンへの地均し

Posted October. 14, 2009 08:54,   

한국어

●事前の根回しで、相互実利追求

今回、南北間の実務対話が実現したのは、南北当局の利害関係が絶妙にかみ合ったからだという分析が支配的だ。

韓国政府は、北朝鮮の核問題解決のために李明博(イ・ミョンバク)大統領が提案した「グランドバーゲン(一括妥結)」構想を実現に向け、今回の実務対話を機に北朝鮮を対話のテーブルにつかせ、南北関係を安定的に管理していくという考えだ。北朝鮮も、先月の臨津江(イムジンガン)水害被害に対する謝罪など、避けられない韓国側の要求に応じることで、国際社会に対話の意志をアピールし、韓国の対北朝鮮支援を期待する実利を追求しているものとみられる。

今回の実務対話の実現に関連して、韓国政府関係者は「北朝鮮側と完全に日程を協議しているわけではないが、事前に十分な共感が得られ、推進したものだ」と語った。南北双方が、多様な非公式チャンネルを通じ、会談開催の必要性、おおかたの時期に共感が得られたという説明だ。

この過程で、南北は、首脳会談や長官級会談など最高官レベルの対話で、実務的な問題を一気に解決する「トップダウン」方式ではなく、実務的な懸案問題から解決した後、さらに高いレベルの対話を追求する「ボトムアップ」方式を選ぶことで合意した。北朝鮮の核問題などが未解決の状態で、南北対話を前進させられる実用的な方法を模索したという評価だ。

●南北関係の進展、北朝鮮の態度次第

今回の実務対話は、8月以降に続けられてきた南北間の接触の延長線上にある。南北関係が進展するかどうかは、北朝鮮側の態度にかかっていると、政府関係者は判断している。

まず、北朝鮮側が、韓国側の要求をどの程度受け入れるかにかかっている。北朝鮮が14日の会談で、先月のファンガンダム無断放流事件に対して誠意ある謝罪をし、臨津江共同利用の制度化案に合意する場合、南北関係の進展が見込められる。韓国側は、北朝鮮が16日の赤十字会談で、離散家族再会の常時化や国軍捕虜・拉致被害者の問題解決など、「人道的な問題解決に向けた3原則」を実現する具体的な方策に対し、肯定的な姿勢を示すことを期待している。

北朝鮮側は見返りとして、16日の実務接触で、人道主義的な食料支援を要求する可能性が高い。ある政府高官は、「今回の赤十字実務接触で、韓国側の議題に北朝鮮向けの食料支援は含まれていないが、北朝鮮側が提案すれば、検討する余地はある」と語った。政府は、北朝鮮側が南側の要求を大幅に受け入れた場合、少量の食料支援案を考慮している。



kyle@donga.com