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[オピニオン]いい加減なCD金利

Posted October. 12, 2009 08:15,   

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3ヵ月物譲渡性預金証書(CD)の9日の告示金利は年利2.91%と、8ヵ月ぶりの最高水準である。先月28日から今月9日にかけて、まばらな取引の中、毎日0.01%ポイントずつ徐々に跳ね上がった。CD金利は一般人らも関心の高い代表的な生活金利であり、庶民金利である。家計融資の60%、中小企業への貸し出しの40%の基準金利として活用されるためだ。銀行業界の住宅ローン金利は、CD金利に加算金利を足して決定される。この2ヵ月間のCD金利は0.40%ポイント上がり、家計と中小企業の貸し出し利息への負担が年間2兆ウォン以上膨らんだ。

◆CD金利は証券会社10社の取引金利を平均して、金融投資協会が決める。そうすれば、市場の資金事情を反映することができる。ところが証券会社各社は、最近のようにCDの取引がなければ、市場の状況を適当に考慮したり、ほかの証券会社に問い合わせたりした後、試算値を報告していたことが分かった。担当部署では金利を巡る報告を皆嫌って、下っ端の職員に任されている。家計生活への影響の大きいCD金利の決定が、証券会社にとっては些細なことと思われたら、大変なことである。

◆昨年の金融危機以来、韓国銀行は基準金利を年2.0%まで引き下げた後、8ヵ月間据え置いた。しかし、一般家計は低金利の恩恵を十分に享受することができなかった。住宅ローン金利は07年の平均で、CD金利の5.16%に1.18%の加算金利を足した年6.34%だった。今年8月は、CD金利が2.48%と、07年に比べ2.68%ポイント下がったものの、貸出金利は年5.45%と、0.89%ポイントのみ下げた。各銀行がCD金利の下落にあわせて、加算金利を徐々に引き上げたためだ。

◆銀行貸出金の80%は、預金や掛け金などの前受け金から出ているが、貸出金利をCD金利と連動させること、自体が間違っている。CDから出る資金はわずか8%と、銀行としてはCD金利の下落分だけ貸出金利を下げることは容易ではない。加算金利の変則的な引き上げは、そのために出たのである。韓国金融研究院の金ジャボン研究委員は、貸し出しの基準金利をCD金利とせず、前受け金や金融債、CDの3つの金利を調達比重に合わせて加重・平均して算定することを提案した。CD金利がいい加減に決められ、貸し出し基準金利としての資格がないのならば、早急に変えるのが望ましい。それこそ庶民金融の正常化でもある。

洪権熹(ホン・グォンヒ)論説委員konihong@donga.com