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リーマン破綻後…明暗分かれたウォール街の金融マンたち

リーマン破綻後…明暗分かれたウォール街の金融マンたち

Posted September. 15, 2009 07:57,   

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昨年9月15日、リーマン・ブラザーズの破たんから端を発した金融危機は、米国ウォール街の「パワーマン」の運命を分けた。金融危機前は、ウォール街の代名詞だった金融マンが一瞬に破滅の道を歩んだケースもあれば、金融危機を機にウォール街を代表する最高経営者(CEO)へ仲間入りを果たした人もいる。

1994年、リーマンのCEOに就き、ウォール街を牛耳ってきたリチャード・ファルドは、リーマンが破産保護を申請し、会社と共に没落の道を歩んだ。金融危機以後、各種聴聞会に呼ばれ、ウォール街の貪欲を象徴する人物として、後ろ指を差される羽目になった。

14日付のニューヨーク・タイムズは、金融危機当時のウォール街の中心人物の近況を紹介した記事で、ファルドは3月、社員3人の金融コンサルティング会社・マトリックス・アドバイザーを立ち上げたと紹介した。社員3人のうち2人は、リーマンで一緒に仕事をした部下だ。今も損害賠償訴訟で裁判所に呼ばれているファルドは、休みの日にはフロリダとアイダホ州の邸宅で休暇を送りながら、ゴルフやハイキングを楽しんでいると彼の友だちが伝えた。

メリルリンチのジョン・セイン元CEOは、破産危機に追い込まれた会社をバンク・オブ・アメリカ(BoA)に売却をする悪役を担った。彼は会社売却後、BoAに勤めていたが、売却直前、メリルリンチの社員に巨額のボーナスを支給した事実が、明るみとなり、1月BoAを辞めた。セインは今、求職中でいくつかの会社と経営者として働く問題を話し合っていると、代理人が伝えた。また、07年末、モーゲージ損失の責任を負い、メリルリンチを離れたスタンレー・オニール元CEOは、現在、アルコアなど数社の理事として働いている。

ビル・クリントン政府で財務長官を経験し、シティグループの経営を担ったロバート・ルービン元会長は、米国外交評議会(CFR)会長を引き受けている。ルービンは積極的な投資を主導し、シティグループに損失を与えたという批判と共に1月、シティグループから退いた。

逆に、金融危機前、さほど注目されなかったが、金融危機を機にウォール街のスターに浮上した人物もいる。ジェイミー・ダイモンJPモルガン会長は、3月、米国5大投資銀行のベアー・スターンズを買い入れるなど、金融危機以後、卓越した経営感覚で注目された。特に、ダイモンはバラク・オバマ米大統領にウォール街で、一番信頼できる人物と評価された。



higgledy@donga.com