破産したリーマン・ブラザーズを買収した英国のバークレイズと日本の野村證券の成果には、大幅な差が出ている。
14日、インターナショナル・ヘラルド・トリビューンによると、リーマンの北米事業を買収したバークレイズは、リスク管理やフィナンシャル分野で、欧州の最大手銀行に躍り出た。一方、リーマンの欧州やアジア部門を買収した野村は、同等規模の経済を確保できない上、東洋と西洋との文化的違いから、組織融合すら難航している。
バークレイズは、リーマンの北米事業を17億5000万ドルで買収後、1週間後に電撃的に自社の最高金融チームを立ち上げ、米国内での事業運営への強い意志をみせた。バークレイズは、今年上半期だけで30億6000万ドルの純利益を上げ、投資銀行部門の税引き前収益も2倍近く急増した。債権資本市場においても、JPモルガンに次ぐ2位に躍り出た。専門家らは、金融危機の隙間を狙い、想像をできなかった安価で、リーマンを買収したバークレイズが、今回のゲームの最大勝者だと口をそろえる。
一方、リーマンの欧州事業部をわずか2ドルで買収した野村の現状は、暗澹たるものだ。野村の株価は、同期間36%も急落し、最近、6期ぶりに四半期別収益で黒字を記録したものの、12ヵ月間の損失は7080億ウォンにも上る。野村の保守的な色彩やリーマンのリスクを甘受した企業文化が衝突し、二つの組織の化学的な結合は、失敗したという報道も相次ぐ。かつてのリーマン社員らを引き止めるため、年収保証条件が来年3月に終了することを受け、人材の脱出ラッシュが生じるだろうという噂も流れている。
しかし、米紙ウォールストリート・ジャーナルは14日付で、「バークレイズは、欧州やアジアの買収合併市場では競争力が足りず、野村は最近、欧州の株式取引市場でトップの座を取り戻した」とし、「バークレイズも思ったように安定的ではなく、野村も組織統合が成功すれば、希望はある」と分析した。
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