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[オピニオン]歩行者死亡率OECD1位

[オピニオン]歩行者死亡率OECD1位

Posted September. 08, 2009 08:45,   

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韓国に自動車が入ってきてから100年以上が過ぎ、初のオリジナル・モデルであるポニー乗用車を生産してからも34年が経った。現代起亜(ヒョンデ・ギア)自動車は世界的な自動車メーカーとして成長を遂げ、年間300万台以上を生産している。このように韓国は自動車大国となったが、交通秩序は先進諸国の中では最下位の水準である。警察庁によると、昨年1年間、21万5822件の交通事故が発生し、5870人が死亡した。07年の車1万台あたりの死亡者数は3.1人と、30の加盟国のうち5番目と多く、経済協力開発機構(OECD)平均の1.5人よりは2倍以上多い。

◆交通事故の中でも道を歩く途中で死亡する歩行者死亡率が一際高い。07年、全交通事故死亡者6166人中、歩行死亡者は37.4%の2304人と、自動車乗車の死亡者=2126人、二輪車乗車の死亡者=794人、自転車乗車の死亡者=302人より多い。人口10万人当たりに換算した歩行死亡者数は4.61人と、日本の2.4倍、英国の4倍にも上る。死亡者の4分の3は、住宅街など、道路の幅が13メートル未満の道路で事故にあった。住宅街や学校周辺の子供らはさらに大きな危険にさらされている。

◆地方自治体ごとに歩行者らの安全や便宜のため、道路施設を補修しているところが多い。ソウル市は歩道橋をなくして、歩道の幅を拡大している。市内の中心街には車道より歩道のほうが広いところもある。釜山市(プサンシ)も05年から昨年にかけての4年間、21ヶ所の歩道橋を撤去し、横断歩道を復元した。交通専門家らは歩行者事故を減らすためには、住宅街の裏道路において、車道と歩道を区分し、車よりは人優先の歩行優先道路を作るよう呼びかけている。

◆住宅街の裏道路や交差点周辺に不法駐車した車が、ドライバーの視野をさえぎり、歩行者事故が頻繁に起きている。交通信号を無視し、いきなり、道を渡る歩行者らによって起こる事故も多い。ドライバーや歩行者共に他人を配慮せず、交通信号をきちんと守らないためだ。交通信号のような基礎秩序を守らなければ、どれだけ安全施設を増やしても始まらない。庶民だからといって基礎秩序違反者への罰金を減免したり、恩赦を頻繁に行えば、後進的な交通事故を減らすことは難しい。

朴永均(パク・ヨンギュン)論説委員 parkyk@donga.com