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弁護士1000人、1200人の子供を後援 本紙「高貴な義務」キャンペーン

弁護士1000人、1200人の子供を後援 本紙「高貴な義務」キャンペーン

Posted July. 17, 2009 07:37,   

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ソウル城東区(ソンドング)の中学校1年生のヒソン(仮名、14)ちゃんは、モンゴル人の両親と一緒にソウルに住んでいる。引越しセンターで働く父親は、暇があれば、建設現場で力仕事までしながら家計を支えているが、月の収入は100万ウォン前後だ。食堂で働いていた母親は、今年3月、妹を産んだため、食堂での仕事を辞めるしかなかった。

中学校に入ってから、ヒソンちゃんは、給食費を払う月の終わりごろになると、先生の顔色を覗ったりした。数ヵ月もたまっている給食費についてどのように説明したらいいか悩んでいたからだ。しかし、これからはそのような心配はしなくても良いようになった。顔も知らないある弁護士が2年間、ヒソンちゃんのため、給食費と学校運営費の名目で毎月5万ウォンずつ肩代わりしてあげることにした。

ヒソンちゃんはファッションモデルになるのが夢だ。ヒソンちゃんは、最近、「たとえファッションモデルになれなくても、弁護士さんのように人のために奉仕する人になれるよう、頑張って勉強します」という感謝の手紙を書いて、ソウル地方弁護士会宛てに手紙を送ってきた。

5万ウォンというお金の価値は、一般の人にとってはさほど大きくないかも知れない。しかし、ヒソンちゃん家族のように低所得者層にとって、5万ウォンというお金は絶望と希望を分けたりもする。東亜(トンア)日報・ソウル地方弁護士会・ソウル市教育庁は共同で、低所得者層の子どもに毎月「5万ウォンの愛」を届ける「2009共にする希望探し—弁護士さんとお友だちになりました」キャンペーンを今年2月末からスタートした。あれから4ヵ月後の7月16日、子どもたちに希望のメッセンジャーになりたいとキャンペーンに参加した弁護士が1000人を上回っている。

弁護士と低所得者層の子どもを1対1でつなげる今度のキャンペーンを通じ、16日現在、1002人の弁護士が1245人の子どもを後援している。1002人の弁護士は、1次の約定期間の2年の間、計14億9400万ウォンを支援することになる。参加する弁護士は、パートナーの生徒に毎月一定額を後援するのは勿論、必要があるたびにメンター(良き助言者)の役割も担う。

●「歴代で一番成功した弁護士会の後援事業」

ソウル弁護社会は、1999年から少年少女家長(保護者がおらず未成年が家長になっている世帯)と在韓者子女を助ける奨学事業を展開してきた。今年2月、新しく発足したソウル弁護士会の執行部は、このような社会貢献活動だけでは国民の厳しい視線を変えられないと判断した。

金鍱(キム・ヒョン)会長は、会員の弁護士全員が年間5回の無料弁護を行い、所得の1%を寄付するキャンペーンを繰り広げるなど、社会貢献を拡大する公約を掲げ、多数の弁護士が参加の考えを示した。これは社会的な弱者を助けるために、東亜日報が展開している年間キャンペーン「2009共にする希望探し」の趣旨と合致した。双方は直ちにソウル市教育庁と公式の業務協約を結び、本格的なキャンペーンに乗り出した。

「ノブレス・オブリージュ」(高貴な義務)を実践しようという今回のキャンペーンに対する反応は爆発的だった。1ヵ月で後援の約定金額が10億ウォンを上回り、2ヵ月で後援口座の数が1000個に上った。ソウル弁護士会のチェ・ヘンラク事業チーム長は、「10年目になるソウル弁護士会の『少年少年家長を助ける事業』に参加する弁護士が340人であることを勘案すると、今回のキャンペーンは弁護士団体が推進した歴代社会貢献活動の中で最も成功的だ」と評価した。

●後援届かない低所得層の子どもを支援

キャンペーンの初報道(本紙3月9日付けの1面を参照)に紹介されたヒョンア(仮名、15、中3)ちゃんは、今回の後援事業を通じ、弁護士のお姉さんができた。ヒョンアを後援する法務法人ユルチョンの金ヨンジ弁護士(28、女)は、忙しい新米弁護士の生活の中でも時間を割いてヒョンアちゃんに電話をしたり、メールを送ったりする。安否を問い、必要な学習誌や本があれば、翌日、宅急便で送ったりもする。

今回のキャンペーンが知られると、東亜日報の顧客センターなどには支援を仰ごうとする問い合わせが数件受け付けられた。しかし、支援者選定の公正性を期するため、ソウル市教育庁が対象生徒を直接選定しているため、一人一人に支援できるわけではなかった。

ソウル市教育庁は、既に政府から給食費などを支援してもらっている基礎生活受給者の子どもよりは、後援が行き届かない次上位子どもを中心に対象生徒を選別した。また、弁護士の後援金は、学校へ一括的に送り、給食費と運営費として支援されるようにし、残りの金額は生徒に直接手渡している。



bell@donga.com