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[オピニオン]カルチャーセンターレベルの大学

[オピニオン]カルチャーセンターレベルの大学

Posted June. 10, 2009 09:49,   

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韓国の大学の教養科目は「理解」もしくは「散策」がほとんどだという。いくつかの大学のホームページで教養科目の講座名を調べてみたら、さすがに「公演芸術の理解」「現代文学の散策」など、「理解」か「散策」が付けられている場合が多い。それでも公演芸術や現代文学ならまだ理解できる。「証券投資の理解」や「性の科学」など耳慣れない科目はもちろん、ゴルフ、スキー、ヨガ、体重調節トレーニング、ダンススポーツ、ボーリングなど、趣味生活に当る講座が相当数を占めている。

◆中央(チュンアン)大学の朴容晟(パク・ヨンソン)理事長は、「このような科目を学びたい学生は区役所のカルチャーセンターへ行けばいい」と一喝した。親が骨身を削る苦労をして高額な大学授業料を払っているのは、より深い知識を身に付け、社会にプラスになる人材になってもらいたいという望みからだが、学校はこのような講座を教養科目に開設し、学生もこうした科目に集中する現実を批判したわけだ。学生が履修届けを出さず廃講となる教養科目には、微積分学、統計、一般化学、実用漢文など基礎学問や実用知識の分野が多い。

◆斗山(トゥサン)グループが中央大学を引き受けてから今日で1年になる。現在、中央大学は天地開闢とでも言える変化を経験している。今年、教授年俸制が導入された上、19の単科大学と77の学科で構成された教育単位に対する構造調整が進められている。中央大学は韓国で単科大学と大学院、学科が最も多い大学の一つだ。これまで、他の大学が単科大学を廃止するなど、構造調整を推し進めていた際、中央大学は総長が変わるたびに単科大学を一つずつ増やしてきた。国楽大学を作った今の朴範薫(パク・ボムフン)総長も例外ではない。

◆朴理事長は昨日の電話インタビューで、「大学に来てもっとも衝撃を受けたのは、『意思決定プロセス』だった」と話した。企業ならば1ヵ月もあれば決定が出るものを、全体構成員のコンセンサスを引き出すなどと言って、6ヵ月以上引きずることに窮屈さを感じたという。名分と論理だけにこだわると、どのようなことも成し遂げられないというのが企業の現場を歩き回った朴理事長の経験則だ。朴理事長は大学発展の先決課題として総長直選制の廃止を挙げた。「人気を気にするしかない直選総長が4年内に大学を変えられる手があると思うのか」と彼は反問した。「改革無風」のキャンパスに企業式の経営を導入している中央大学の未来が注目される。

鄭星姫(チョン・ソンヒ)論説委員 shchung@donga.com