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韓国が歩いていた時、トルコは走っていた

韓国が歩いていた時、トルコは走っていた

Posted June. 10, 2009 09:49,   

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外国人による直接投資(FDI)を誘致し、経済再生を図るトルコ政府の強い意志を示すとき「韓国が歩いていた時、トルコは走っていた」と言われることがある。トルコは昨年、純流入額(投資金額—回収金額)基準で182億ドル(22兆9000億ウォン)のFDIを誘致した。昨年、韓国のFDI純流入額(22億ドル)の8倍水準だ。

積極的な投資誘致や輸出拡大による効果を受けて、03年=3033億ドルだったトルコの名目国内総生産(GDP)は、昨年=7294億ドルと急増した。世界順位も17位と、15位の韓国(9470億ドル)をわずか2ランクの差で追いついている。

●昨年の実績182億ドル…韓国の8倍

トルコ経済が蘇り始めたのは、正義発展党(AKP)が政権の座についた03年からだ。右派の経済政策とイスラム流社会政策の結合を党の正式方針として掲げたAKPのレジェプ・タイップ・エルドアン党首は、首相就任直後から、内需中心だったトルコ経済を輸出主導型へと転換するため、強力な開放政策を推進した。

まず、海外企業を誘致するため、税制を大幅に見直した。外国人とトルコ人にそれぞれ異なって適用された税制を一本化し、38%だった法人税率を03年は20%、今年6月は地域によっては2〜10%水準にまで引き下げた。

06年には首相直属の機構としてISPATを立ち上げた。世界各国から集まった30人あまりの地域専門家は、トルコに投資しようとする外国企業に対して、立地の選定から居住施設の支援まで、全ての業務を引き受けて処理している。

韓国の済州(チェジュ)国際自由都市開発センター(JDC)で働いた経験のあるベース・トフラーク・ISPATアジア太平洋地域投資誘致チーム長は、「外国人が韓国に投資するためには、各地方自治体などに対して別々に問い合わせなければならないが、トルコではISPATを訪ねれば、全ての業務がその場で処理される」と語った。

世界銀行(IBRD)の最新報告書によると、OECD加盟国において会社を設立するのにかかる時間は平均13日だが、トルコでは6日間で会社を設立することができる。

●輸出拡大に積極的に取り組む

トルコ政府は欧州とアジアとをつなぐ玄関口という地理的特性を活かし、外国人から投資を誘致して生産した製品の輸出拡大に全力を上げている。トルコの主要輸出品目は建築受注や建築原材料、船舶、農産物などである。すでに、東欧や中央アジア諸国との交易は急増し、アフリカ市場にも積極的に食い込んでいる。

03年=473ドルだったトルコの輸出は、07年は1072億ドルと126.6%も急増した。韓国の年間実質GDPの伸び率が4〜5%に止まった04〜06年、トルコのGDPは毎年7〜9%の高い成長振りを示し、この5年間の経済規模は2.4倍に成長した。

06年から毎年2、3回、政府からの支援を受けて、トルコ企業連合(TUSKON、トゥスコン)が開催する世界貿易博覧会は、トルコの代表的な輸出窓口となっている。5000人あまりの各国企業家らが同博覧会を訪れ、100億ドル程度の契約を結ぶ。

特に、今月3〜5日は、欧州やアフリカなど、地域別に分けて開かれた行事を統合した博覧会がイスタンブールのエキスポ・センターで開かれ、世界各地から2300人あまりの外国人企業家が訪れ、3200人のトルコ人企業家が彼らを迎えた。

2日、トゥスコン世界貿易博覧会の開会式に出席したエルドアン首相は、「トルコは人口の61%が34歳以下であり、2400万人に上る良質な労働力を保有している」とし、「これを基に、FDIや輸出をさらに増やし、グローバル経済危機から早めに脱するつもりだ」と強調した。



ceric@donga.com