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温家宝首相、ボアオ・フォーラムで主導権行使を強調

温家宝首相、ボアオ・フォーラムで主導権行使を強調

Posted April. 20, 2009 08:38,   

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「アジアが西欧諸国に声を上げた」

ボアオ・フォーラムが「アジアのダボス・フォーラム」と呼ばれるのは、国際経済でアジアの声を出そうという趣旨でできたためだ。しかし、今回の大会で、アジアの重要性がより強調されたのは、世界的な経済危機の突破口として、アジアの役割が浮上しているためだ。中国は、今回のフォーラムで、ドル主導の国際金融体制の変化に向け、存在感を誇示した。

●「世界の中心、アジアに移動している」

「経済危機とアジア」をテーマにした第8回ボアオ・フォーラムでは、世界的な経済危機でアジア各国が大きな打撃を受けており、危機克服に向けたアジアの役割が重要だという点が強調された。

90年代末のアジア金融危機当時、「後進的な金融システムで、世界経済に混乱をもたらした」として、西欧式の構造調整を強要された時とは違ったムードだった。むしろ、金融システムに対する監督の強化、経済発展に対する国家の積極的な役割を強調する「アジア的発展方式」を認識する契機になった。

中国の温家宝首相は、開幕の演説で、「世界的な金融危機に対応するために、特にアジア各国が力を合わせて全面的に協力し、危機克服を主導していかなければならない」と強調した。龍永図ボアオ・フォーラム秘書長は、「今回のフォーラムは、新興経済諸国が声を上げる非常に重要な舞台だ。新しい金融システムの建設に向けて、新興経済諸国がより積極的に発言しなければならな」と主張した。

退任後初めての海外公式活動となるブッシュ前米大統領も18日、夕食会での演説で、「全世界経済の中心が、アジアに移動している。このような時に、米国が、中国やアジア各国との関係を維持・強化することは、非常に重要だ」と強調した。ブッシュ前大統領は、「国際社会が金融危機に対処するうえで、中国がいなければ何の意義もない」と述べた。これに対して温首相は、「在任時、中米関係の発展に貢献したブッシュ前大統領は、忘れることができない友人だ」と応えた。

●中国「ドル体制が変わらなければ」

中国は、今回のフォーラムで、首相や副首相、人民銀行頭取が、今後の金融秩序の改編で主導権を行使するという強い意志をあらわした。

温首相は、開幕式の基調演説で、「多元化された国際通貨システムの建設が必要だ」と主張した。曽培炎・国務院副首相兼フォーラム理事会副議長は、「中国のより大きな役割を期待する声が多いが、金融危機に落ち込んだ世界を中国一国で救うことはできない」と強調した。これは、国際社会が中国にかける期待と自負心をあらわしている。

G20サミットの前に、ドル基軸通貨体制の変化を提案した周小川・人民銀行頭取は、国際通貨基金(IMF)に代わる国際金融機構が必要だと主張した。周頭取は、「IMFは、国際金融危機の事後対処だけでなく、事前の警告や診断でも問題をあらわにした」と指摘した。17日に開幕したボアオ・フォーラムは、19日に閉幕した。



bonhong@donga.com