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米ホワイトハウスに多数の「ツァーリ」出現…肥大化懸念の声も

米ホワイトハウスに多数の「ツァーリ」出現…肥大化懸念の声も

Posted March. 07, 2009 07:44,   

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経済危機、健康保険、次世代エネルギー、スマート外交…。

就任1ヵ月半の間、バラク・オバマ米大統領は、全方位的イシューにわたって、最前線で陣頭指揮を取ってきた。成果は別にして、依然としてオバマ大統領の人気は絶頂だ。

しかし、その過程で、ホワイトハウスの権限の肥大化論議も深まっている。

まず、ホワイトハウスに「ツァーリ」の職責が相次いで新設されていることをめぐって、批判が高まっている。帝政ロシアの皇帝を意味したツァーリは、米国では業務最高責任者のことを言う。

オバマ大統領は、最近2人の健康保険改革責任者を任命した。1人はキャサリン・シベリウス保健部長官内定者で、もう1人は、ホワイトハウス「ヘルス・ツァーリ」に任命されたナンシーアン・デパール氏だ。

ホワイトハウスにはすでに、エネルギー、都市問題、経済問題のツァーリが布陣している。

オバマ大統領は5日、さらに「情報技術ツァーリ」にあたる最高情報責任者(CIO)の職責を新設し、インド出身移民者のヴィヴェック・クンドラ前ワシントン最高技術担当官(CTO、34)を任命した。これに先立ち、オバマ大統領は、「自動車ツァーリ」も任命しようとして取り消している。

このように、ホワイトハウスの「スーパー参謀」が増えたことで、長官たちとの役割の混乱が憂慮されている。

ホワイトハウスのロバート・ギブス報道官は、週明けの定例会見で「健康保険改革責任者は誰か」という記者たちの質問に、初めは「デパール(ヘルス・ツァーリ)」と言ったが、すぐに「後で言う」と言って、発言を取り消した。

外交安保の分野でも、ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)が、より大きな影響力を握る態勢だ。

外交専門誌「フォーリン・ポリシー」によると、以前は、国務長官、国防長官など、長官級が参加する「プリンシパル・コミョニティ」と副機関長クラスの会議だけをNSCが主宰した。

しかし最近は、過去に国務省が主宰した実務者クラスの関連機関会議まで、すべてNSCが主宰している。

強力なホワイトハウスは、推進力と效率性を重視する統治スタイルの産物だ。

しかし、閣僚と違って議会の承認を経なくてもよく、予算執行も牽制をほとんど受けないスーパー参謀たちが政策を掌握すれば、透明性が欠けるという憂慮も多い。

民主党のロバート・バード上院議員は最近、大統領に書簡を送り、「議会の承認を経た高官が責任を負わなければならない任務を、ホワイトハウスの参謀たちが占めることは心配だ」と指摘した。



sechepa@donga.com