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愛の妙薬、科学は知っている

Posted February. 13, 2009 03:43,   

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赤色のワンピースを着る。贈り物はチョコレートではなく、彼が口さえ開けば話しているスマートフォン。しかし、夕食だけ終えて席を立ち、ひとこと言う。「私たち、いい友達でしょ?」

バレンタインデーに彼の心をつかみたければ、3つのことを覚えておくようにと科学者たちはアド橋スする。赤色、男が望む贈り物。そして、適当にじらすこと。

米ロチェスター大学心理学科のアンドリュー・エリオット教授チームは、若い男性149人に、服の色を赤と青、グレー、緑に変えた女性の写真を順に見せた。彼らに、魅力を感じる程度を0〜9の点数でつけさせた。

その結果、女性が赤色の服を着た時、魅力度が最も高かった。平均と1.2点も差が出た。同研究の結果は、昨年「性格と社会心理学誌」の10月28日付で発表された。

エリオット教授は、この現象を2つの理由で説明した。まず、バレンタインデーに特に赤色が多く使用されるなど、社会的な連想作用で、自然に「赤=魅力的」と感じるということだ。延世(ヨンセ)大学心理学科の朴スジン博士は、「赤は、愛と情熱を象徴する。青は、理性的で合理的な感じを与えるが、赤は本能的という認識が多い」と説明した。

もう一つの理由は、生物学的進化の残存だ。

エリオット教授は、「チンパンジーのような霊長類のメスは、排卵期に近づくと血流の量が増加し、後ろ足とでん部が赤色を帯び、オスがこのようなメスに惹かれる」と話す。赤色は、進化的に受け継がれた「誘惑の色」というわけだ。

「バレンタインデーの贈り物=チョコレート」という「固定観念」から目覚める方が有利だ。

カナダのブリティッシュ・コロンビア大学のエリザベス・ダン教授チームは、ガールフレンドがいる男性32人を2つのグループに分け、彼らがガールフレンドから贈り物をもらうと設定した。1つのグループは、普段から欲しい贈り物、もう1つのグループは、欲しくない贈り物を受け取る。

その結果、望む贈り物をもらった男性の場合、ガールフレンドに対する好感度が上昇したが、そうでない男性は、相手に対する好感度が急激に落ちた。特に、望まない贈り物をもらった男性は、「ガールフレンドと結婚するか」という質問に、否定的な反応を示した。この研究結果は昨年、学術誌「社会認知」10月号で発表された。

しかし、女性は、男性と異なる反応を示した。ボーイフレンドから気に入らない贈り物をもらっても、女性は気にせず、2人の関係をバラ色の未来と考えた。

ダン教授は、「贈り物は、2人の関係がどれほど満足かを表わす尺度だ。女性は、男性に比べて関係を維持しようとする気持ちが強く、相手の都合を理解しようとする一方、男性はそうではない」と説明した。万一、男性がチョコレートが好きでないなら、バレンタインデーには別の贈り物をあげるのがいい。

まだ安心するには早い。彼の心をつかむ最後の方法は、じらすことだ。

ロンドン大学数学科のロバート・セイマー教授チームは、男性から告白され、女性が受け入れるのに時間を長く延ばせば延ばすほど、理想的な配偶者に会う確率が高いと、「理論生物学誌」1月号で発表した。

同研究チームは、ゲーム理論を利用して、コンピューターモデルを開発し、デートする時、どんな戦略を駆使すると最高の同伴者を選ぶことができるかを実験した。自分がある行動をした時、恋人関係が維持されれば点数を得て、別れれば点数が減る。恋人関係を長く維持すれば、加算点を得る。

その結果、女性は、男性の告白を受け入れるのに時間をかけるほど、高い点数を得た。セイマー教授は、「時間を長く延ばせば延ばすほど、女性は誠実な男性を選ぶことができ、男性は自分がふさわしい配偶者であることを証明できる」と説明した。じらせばじらすほど、相性のいい人に会う確率が高くなるということだ。



uneasy75@donga.com