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お金がなくて寄付できない? 広がる「能力の寄付」

お金がなくて寄付できない? 広がる「能力の寄付」

Posted October. 18, 2008 09:12,   

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●「後援金」でなくてもいい

寄付活動といえば、後援金を出すというイメージがあるが、最近、自分の持つ能力を持って寄付活動を行う、いわゆる「能力の分かち合い」が広まりつつある。

詩人は詩を持って、書道家は書道作品を持って自分の能力を活かして寄付することになる。似顔絵や風船アート、美容からマジック、手指針、作曲、声の寄付にいたるまで、個人の小さな能力が社会福祉団体の活動を手助けする大切な寄付となる。

各企業も会社のもつ特性を活かして、社会貢献活動のレベルで寄付を行っている。CIデザイン会社「ソディウム・パートナーズ」は、社会貢献活動の一部として社会福祉団体のCIをリニューアルし、プログラム会社である「アルトゥルズ」はアルジップ、アルシーなどのプログラムを社会福祉団体に寄付した。タレントのチェ・スジョン氏や人気モデルのビョン・ジョンス氏などの芸能人らは、同団体のPR映像や広告などに無料で参加することによってこの団体を手助けしている。

●一般の間でも人気

このように能力を分かち合うことは有名人や企業のみならず、一般人の間でも人気が高い。

フリーランサーのソ・ジョンシク氏(53)は趣味で始めたDIY家具を作っては、低所得層の子供らが勉強するセンターに提供している。ソ氏は「子供たちから必要だと言われて作ってあげたら、子供たちからすごく喜んでもらえた」と言い、「その姿を見て、家具を作る時も、さらに真心を込めて作るようになった」と話した。

ソフト開発者のユン・スンミン氏(29)も、グット・ネイバース・コンピュータ・チームの会員管理プログラムの開発に協力している。ユン氏は、「お金を寄付するのもよいが、自分のプログラム開発能力がこの団体の役に立つことに満足している」と話した。

能力を分かち合うことが知られたことを受け、学習誌や外国語、食事の手助けから建築、機械設備などまで、自分の持つ能力を寄付しようとする人々が増えつつある。グット・ネイバースの「能力を分かち合う」イベントへの一般人の参加者は06年の378人から07年は479人へと増え、今年は500人を越えるものと見られる。

ほかの社会福祉団体でも一般人の手軽な寄付が増えつつある。国際救援機関の「飢餓対策」も、一般人からホームページを通じてボランティア活動の申し込みを受け付けている。海外の縁組子供と交わす手紙の翻訳のような外国語のボランティア活動や、後援者に電話で感謝の言葉を伝える電話でのボランティア活動など、さまざまな活動を行うことができる。

グット・ネイバースのイム・ギョンスク・チーム長は、「自分の能力が他人には絶対必要な能力だという認識からスタートする能力を分かち合うボランティア活動に、一般人たちは大きな魅力を感じているようだ」とした上で、「先進諸国では職業や適性、専攻などを生かしたボランティア活動がすでに古くから活性化されている」と話した。



constant25@donga.com