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広告飛ばし機能の個人用ビデオ・レコーダー登場

広告飛ばし機能の個人用ビデオ・レコーダー登場

Posted December. 30, 2005 03:21,   

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米国のテレビ視聴者が一番嫌うのは、5〜10分単位で番組の途中に流されるコマーシャルタイムだ。企業は製品を知らせるために、巨額をかけて広告をするが、視聴者はそれが見たくないからだ。

ところが、00年代に入って、ティボ(TiVo)など数社が個人用ビデオレコーダー(PVR・Personal Video Recorder)の内蔵されたセット・トップ・ボックスを出してから、状況が変わった。この装置をテレビに連結すれば、番組をリアルタイムで録画し、再生する時に「飛ばし」のボタンを押すと、コマーシャルを見なくて済む。

米国の地上派とケーブルテレビ局では大騒ぎが起こった。飛ばし機能で広告の露出度が落ちると、広告収入も大幅に減少するからだ。現在、ティボ加入者は400万世帯を超えて、急速に増えている。

韓国でもLG電子がPVR機能の内臓された「タイムマシーンテレビ」を市販しており、三星(サムスン)電子も来年似たようなテレビを市販する予定であるため、米国のような広告飛ばし現象が起きるかが注目されている。

▲視聴者がコマーシャルを見ない〓米コンサルティング会社のアクセンチュア社によると04年、米国全体世帯の8%がPVRかこれと似たようなDVR(Digital Video Recorder)を保有しており、このうちの70%は広告を見ないという調査結果が出た。また、全体広告の2%を視聴者が見ていない。09年には全体世帯の40%がPVRかDVRを保有するようになって、全体広告の22%は飛ばされると、アクセンチュアは展望した。

これを受け、大企業のテレビコマーシャル広告単価の引き上げ圧力が強まっている。広告飛ばしはニュースやスポーツなどリアルタイムで伝えられる番組ではそれほど酷くないが、ドラマ、映画、音楽、シチュエーション・コメディーなどでは深刻だと調査された。

▲韓国も例外ではない〓LG電子が今年4月末市販を始めたタイムマシーンテレビは、貯蔵容量が160GBのハードディスク(HDD)が内臓されているため、13時間分量の放送を録画できる。また、最近の分量を基準に1時間ずつ自動録画する。この機能を使えば、生放送を見逃さずに見ることができるほか、広告を飛ばしながら番組を見ることが出きる。

これまでタイムマシーン機能が装着されたLGプラズマ・ディスプレー・パネル(PDP)テレビは、2万5000〜3万台が売れたものと推定されている。来年は37インチ以上の液晶表示装置(LCD)テレビもこの機能を持つようになる。

三星電子も同じ機能を持つ大型テレビを来年発表する計画であるため、タイムマシーンテレビは消費者に急ピッチで広がる見通しだ。こうなれば、米国のようにテレビ広告飛ばし現象が現われる可能性が高い。

ハンセ大学のアン・ジョンベ教授(メディア映像学部)は、「従来のテレビ広告は一方的に視聴者に露出されて反感を買った。デジタルテレビ技術の発達でこのような広告は5年内に40〜50%縮小されるだろう」と予想した。



nirvana1@donga.com sanhkim@donga.com