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疲れた人を癒し、愛を伝える

Posted December. 30, 2005 03:21,   

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新年を三日後に控えた29日の夜、父親と一緒に清溪(チョンゲ)広場を訪れた大学生の李ソンヒョン(23)さんは、「家族のため苦労している父に、『愛してます』と言うためにここを訪れたが、照れくさくて結局何も言えなかった」と言った。

清溪川を黙って見ていた父親と息子は、手を取り合っていた。何も言わなくとも、言いたいことと聞きたいことが何か、父と子はよく知っているようだった。

市民らはそれぞれの望みを紙切れに書いて、広場前のクリスマスツリーにつるしていた。

「06年の今日も、ここで一緒にいれらるように…」、「お母様、私たちの愛を許してください」、「必勝!就職!」など、個人的な望みが多かった。

「←隣の人の望みを必ず叶えてください。私より切実ですね」、「無事除隊!」、「ママが、愛してるって書けと」という面白い文章もあった。

広場は生命が集まり蘇る空間だった。

清溪川復元後、都心の熱島現象が緩和された。マガモ、ヒヨドリ、ジョウビタキ、オギ、アシ、ノハナショウブなど動植物の住み処になった。ソウル市と慶熙(キョンヒ)附設韓国鳥類研究所の調査によれば、計21種1700匹の動物が住んでいる。

広場は愛と和合を創り出した。

ソウル市役所前の「愛の体感温度塔」を建てた「希望06助け合いキャンペーン」が、ここで始まった。寒い冬を暖かくする救世軍の鐘の音が、広場を中心として全国に響き渡った。

信心深い仏教徒たちがクリスマスをむかえ、冬至の小豆のお粥(韓国では昔から冬至には小豆のお粥を食べる)を配り、無名の町の芸術家たちが多様なイベントで市民の目を引いた。

インターネットカフェ「アイ・ラブ黄禹錫(ファン・ウソク)」メンバーたちの一縷の望みの足も、ここまで続けられた。ハンファ、斗山(トゥサン)、SKなど多くの企業が、索漠とした都心を豊かにする「メセナ運動」(文化、芸術、スポーツ支援活動)を繰り広げた。

会社員のシム・ジュンボ(35)さんは、「妻と一緒に自然とここに足が向いた。あらゆる望みがかかれたツリーと燦爛たる照明、限りなく流れて行く水を見ていると、何となく来年は、万事うまく行くような気がする」と言った。

シムさんは、「小さい広場一つが、索漠とした都会人の心をこんなにも変えさせるとは思わなかった。来年は、お互いの涙を拭い合えるような年になってほしい」と言った。



sys1201@donga.com