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痴ほう発病のメカニズムを解明 ソウル大研究チーム、世界初

痴ほう発病のメカニズムを解明 ソウル大研究チーム、世界初

Posted November. 29, 2005 07:51,   

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韓国国内の研究者グループが、アルツハイマー性痴ほうの原因物質を調節するタンパク質の作動メカニズムを世界で初めて解明した。

ソウル大医学部の生化学教室および癌研究所の墨仁姫(ムク・インヒ、42)教授は28日、「アルツハイマー性痴ほうの原因となる毒性物質『ベータアミロイド』生成に必須の酵素『ガンマセクレターゼ』を調節するタンパク質(ERK1/2)の作動原理を、世界で初めて解明した」と発表した。

科学技術部のプロテオミックス利用技術開発事業の支援を受けた今回の研究成果は、この日、実験生物学分野の権威誌である「米国実験生物学会連合(FASEB)ジャーナル」オンライン版に掲載された。

アルツハイマー性痴ほうは、これまで毒性物質ベータアミロイドが脳に蓄積されて発生するものとされていたが、この物質の生成に必須の酵素であるガンマセクレターゼの調節過程は究明されていなかった。

墨教授チームは、マウス実験を通じ、「ERK1/2」というタンパク質がガンマセクレターゼの活動を抑制し、ベータアミロイドの生成を防ぐという事実を確認した。墨教授は「ガンマセクレターゼの活動を持続的に抑制できる物質を開発すれば、アルツハイマー性痴ほうを予防し、治療が可能となることが期待できる」と述べた。



cosmos@donga.com